GT5クリック&モルタルの興味深い広告
現代のブランド活動において、インターネットはすでに必要なマーケティングツールとなっています。経営理念を広く宣伝するオフィシャルサイトにしろ、或いは新製品の発売にしろ、一般的にインターネットが主要なコミュニケーションツールとなっています。このような風潮が長年続き、ますますバーチャルと実体を併用した方向へと発展がつづいています。あるものは実体からバーチャルへ、あるものはインターネットから実体への流れが期待されています。どのような方法で進めるにせよ、その目的はいずれも消費者とよりインストラクションを深めることにあります。今回はいくつかのクリック&モルタルを上手に利用した例について紹介します。 GT5 Banner Ads + Google Street View PS3は「グランツーリスモ5 GT5」このリアルドライビングシミュレーションレースゲームです。特にインターネットでは「直接バナー上でレースができる」という広告を出しました。ちょっと聞くと、とてもすごい事のようですが、実はGoogle Mapのストリートビューを利用して、プレイヤーがコックピットに座って、有名な高級スポーツカーで街を乗り回すことをシミュレーションしたものです。Google Street Viewの特色とは、Googleが360度フルビューカメラを搭載した車を利用して、各都市の街を走り、実際の風景の写真を1枚1枚撮影し、それらをつなぎ合わせて「あたかもその場に居るような」インタラクション可能な場面を作り出していることです。3Dシーンの中で、360度を見渡すことができ、道路に沿って前進や後退ができ、まるで実際に現場を走っているようです。 Google Street Viewの特色とGT5のリアリティの追及という売りは図らずも一致していました。GT5では、ロンドン、東京、マドリード、ローマなど世界のいくつかの主要都市の実際の街道をサーキットにしたものがすでに用意されています。もちろん画面の細やかさの程度は、空、建物、道路、景観などいずれもGoogle Mapよりもはるかに優れています。 GT5のバナーについては、イベントオフィシャルサイトへリンクしなくても、広告上で「リアルドライビングレースシミュレーションとは何か」をテストプレイして体験することができます。カーソルと上下左右の方向キーを利用するだけでレーシングカーをコントロールします。気軽にローマや東京、ロンドンの街が選べます。 GT5は製品の特色をGoogle Mapのストリートビューと高度に結びつけることによって、ターゲット対象をインタラクティブに参加させ、更にもっと商品情報を知りたいと思わせます。このようなやり方は単純に分かりやすく製品の特色を述べた広告よりも、消費者の興味をより引きやすいものです。