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Smartは如何にして人からのマイナス評価をブランドの強みに変えたのか!

皆さんはSmartという車をご存知ですか?オートバイのように2人までしか乗せることができないのにオートバイ10台分の値段で売られており、一番安いSmartでさえ新台湾ドルで65.5万元です。車体の全長はたったの2.69メートルという信じられない短さ。エンジンの排気量は1000CCにも及びません。ところが、多くの消費者から「電動車いす」と言ってからかわれていたこの小さくてスピードの出ない車が、なんと最近史上最大のシティーカー(City Car)となって現れたのです。これはいったいどういうことなのでしょうか? Smartが1998年に初めて市場に登場した際に強調したのは、都市での運転に最適な超小型車で、運転しやすくブレーキが利きやすいうえに燃費がいいという点であり、「大」とは全く縁の無い存在でした。ところが最近作成されたプロモーションビデオの中では、Smartよりも大きいばかりか、さらにすべての乗用車を遥かに上回る大きさの、市場のニーズに逆行したBig Smartが紹介されているのです。 ▲巨大なBig Smart! ビデオの中では、「新たな時代を迎える今、大きく考えるだけでなく、大きく行動しなければならない。その存在を無視することができないほどの大きさで」と語られています。ご想像ください。この車はとても大きいので、道端に停めたとき、遥か遠くからでも一発で見つけることができます。「どこに車を停めたっけ?」と頭を悩ます心配はもうありません。 ▲これほど大きな車は、その存在を無視することさえ困難。 しかもこの車はとても車体が高く、空調設備を装備する必要がありません。天井がとても高いため熱い空気は自然と上部にたまり、冷たい空気は低温に保たれるので、ドライバーや同乗者はいつも快適な温度で過ごせるのです。また、広々とした車内空間は将来人類が進化して背がどんどん高くなるといったニーズにも対応することができます。こんなに大きな車はどうやってUターンするのかって?Uターンなんて必要ありません!後ろ向きで走ればいいのです。 ▲天井が高いので自然と空気の対流が起こり、空調を必要としない!? 車は大きければ大きいほど燃費が悪いというのは確かにその通りです。しかし車の行列の前でみんなの風除けとなり、後続車の役に立つことができます。つまり風の抵抗がなくなった他の車の燃費効率が飛躍的に向上するのです。私たちはこれを「共感エコEco-Empathy」と呼んでいます。 ▲大きいことのメリットは、みんなの風除けになれること! 聡明なあなたはきっと一目見てすぐにお分かりになられたでしょう。そう、これは逆説的風刺の手法です。つまり大げさすぎるほどの「大」を用いて、「小」の良さを考えさせるのです。「小さいから駐車しやすい」「小さいから都市の中を行ったり来たりするのに便利」「小さいから燃費がいい」などなど…… きっと山ほどのメリットに気が付くことでしょう。しかしこの手法はSmartが新しく考え出したものではなく、1959年にすでに登場しているのです。フォルクスワーゲンのビートルは車体の小ささと小回りの良さが売りで、大きさで勝とうとはしませんでした。当時、車も道も人も何もかもが大きいアメリカの市場で、その大きさを謳うアメ車に立ち向かっていったのですから、これはかなり厳しい挑戦でした。ところが、『Think Small』の平面広告によって新たな時代が切り開かれたのです。 伝統的なメディアしか存在しなかったその時代には、含みのある表現方法によって人々に想像力を発揮してもらい、「小ささのメリットを考えてもらう」ことしかできませんでしたが、デジタル時代の今は映像によってダイレクトに示すことができます。一台の巨大な車が実際に道路を走る映像を見せて、「ただ大きいだけで使い物にならない」とはどういうことかを実感してもらうのです。 スピードの遅さについて、Smartは如何にスマートにデメリットをメリットへ変えたのか? これまでの考え方であれば、メーカーは絶対に自分たちの短所を暴露しようとはせず、何がどうあろうともひたすら自画自賛し、消費者を馬鹿にしてSmartが勢いよく駆け抜けるプロモーションビデオでもつくっていたことでしょう。しかしSmartはそうしなかったばかりでなく、逆に速さを売りにする3台の車、フォード・マスタングとアウディとポルシェを用意してレースをさせたのです。思った通り、どの車と競っても、Smartは惨敗。しかし賢いSmartは最後のレースでルールを変えました。もし今回競うのが「最高速度」ではなく、街の信号で止まった時の「スタートダッシュの速さ」だったら?さて、結果はどうなるでしょうか? そうです。街の中で走るときに時速250キロの最高速度は必要ありません。信号のスタートダッシュで他の車よりも速く前に出られるあなたこそが勝者なのです。 ▲最高速度は、街の中において何の意味もなさない。 自分が何者かをはっきりさせて着実に歩めば、あなたも巨人 Smartは、多くの台湾ブラントがしばしば犯しがちなある共通の失敗を犯していません。それはつまり「自分の椀が食べ終わると他人の椀まで食べたくなる」という過ちです。他のブランドの優れた「規格」を見ると自分も負けられないと思い、つい自分が何者であるのかを忘れてあれこれ付け足しているうちに、結局は人より優れたものが何一つ無くなって、何者なのかわからない存在になってしまうのです。それとは対照的に、Smartは己の強みと足りない点をはっきりと理解し、すべての人の要求を満たすことはできないことを知っています。そして消費者が必要とする、Smartが与えられるメリットだけを追求し、それを声高く叫び、消費者の目に見える形で提示しているのです。 巨人であるかどうかは必ずしもその大小とは関係がなく、ただその人に自信があるかどうかで決まることがあるのです。 圖片來源:http://www.autoevolution.com/news/smart-launches-brabus-xclusive-red-edition-at-geneva-photo-gallery-77962.html#http://goo.gl/kqEAXahttp://goo.gl/N4Aukdhttp://goo.gl/EuyVzbhttp://goo.gl/FFh354http://goo.gl/Xzf6sThttp://goo.gl/eGd5EFhttp://goo.gl/T06H8Q

iOSとAndroidのクロスプラットフォーム体験設計

このごろ多くの人が、iOSやAndroidプラットフォームのアプリを開発後、別のプラットフォーム上でも使えて、Appleファン、Androidファンが一緒に使うことのできるアプリを望んでいます。しかし、クロスプラットフォームを開発設計中、開発チームはハードウエア/ソフトウェアの違い、スクリーンの解像度やユーザーインターフェースの違いなど、とても大きな課題に直面することがあります。私達はiOSとAndroidソフト/ハードウエアの規格を変えることはできませんが、「インターフェースと操作体験」のテクニックで、AppleファンもAndroidファンにもすばらしい操作性を体験してもらうことができます。 続いていくつかのクロスプラットフォームアプリの設計実例を通して、これらのアプリでどのようにAppleファン、Androidファンが操作体験に満足するか、見てみましょう。 製作前に異なるプラットフォームの設計規準を理解していると、アプリの使用性を向上することができます。 アプリを設計する際に多くのユーザーの操作慣れを考えると、ユーザーが簡単に早く慣れ、このアプリを長く使ってもらえるようにすることが必要です。それぞれのプラットフォームの操作と設計規準がすべて異なる場合、もし時間もコストもなく、ユーザーの操作研究ができないなら、各プラットフォームのサイトから設計規準をチェックすることから始めると良いでしょう。 「戻る」を例にすると、iOSのインターフェース上のガイドの左上にはっきりと「戻る」ボタンがあり、これはアプリにおいて「戻る」の操作を行う際に用います。 しかしAndroidプラットフォームでは「戻る」の操作方法は2つあります。(1) インターフェース左上の「戻る」ボタン(2)ナビゲーションキー上にも「戻る」の機能があり、ホームに戻ることができます。 Andriod上の機能操作は非常にフレキシブルで、どんな状況でも「戻る」ボタンが押せるのですが、うっかりホームに戻ってしまうことがよく起こります。そのためAndroidのアプリはインターフェース設計上でナビゲーションバーを表示し、ホームに戻ってしまう回数を減らします。 操作の流れを統一し、ユーザーが何度もやり直すことを減らします。 ユーザーが同じ製品に対して2パターンの操作方法に悪戦苦闘しており、精一杯学んでも、首をかしげてばかりいたら、アプリを削除してしまうかもしれません。 Pocketを例にすると、iOSとAndroidクロスプラットフォーム設計において、視覚、操作の流れや動きなどが最も一致しているアプリです。記事をPocketに保存するには、iOS/Androidともに、たった3ステップで完了です!(1)ホームページを開く(2)シェア機能をスタート(3)Pocketにシェアを選択 iOS – 記事を保存するプロセス Android – 記事を保存するプロセス 良い操作機能があればそれを他のプラットフォームへ応用しましょう! 異なるプラットフォーム上ではもともと開発ツール、プログラム言語、フレームワークも異なるため、機能の操作方法も違います。「リフレッシュ」(Refresh)の機能を例にすると、引っ張って更新(Pull down to refresh)は、iOSの比較的新しいバージョンに内蔵されている機能です。しかし、Androidからしてみると、引っ張って更新機能はプログラムを書き直す時間がかかり、またコストもかかるため、通常はリフレッシュ機能ボタンをつけることで代用しています。 もしも良い操作方法でユーザーの満足度をアップすることができるなら、何故異なるプラットフォーム上での使用制限をなくさないのですか? FacebookはAndroidのみに手動リフレッシュ機能がありましたが、プルリフレッシュ機能をiOSとAndriodに応用していますます。2つのプラットフォームのユーザーは同じ操作で、ユーザーは便利に状態をリフレッシュできます。 クロスプラットフォーム設計の開発は大きな作業です。異なるシステムのユーザーの操作慣れをよく理解することが必要で、異なるプラットフォーム操作の特性を有効に使って、クロスプラットフォームのインターフェース上の制限を取り払うことにより、異なるプラットフォームのユーザーにスムーズに操作してもらうことができるのです。 作者紹介エルゴノミックデザインセンター /