広告ムービーは創意からのものです。創意は目に見えず形が無く、奇想天外です。トイレでしゃがんでいる時やオートバイに乗っている時に誰も考え付かないようなアイデアが思いつく!それはクリエイターが最も気持ちがいいと感じるときです!!閃いたらパ~~~~っとすぐにそれを書き留め、頭の中のアイデアを書き記します。そして翌日得意げにクライアントにそれをプレゼンテーションし、クライアントと同僚の歓呼と賛美の中で陶酔するのです(提案が順調にいった画面を妄想)。
ですから、創意においてロジックを語るということは矛盾したことなのです。閃きは論理的な方法で演繹推測できますか?それは大きな矛盾です!しかし、ロジックは分析や帰納・討論できると多くのクリエイターたちが思っていなくとも、ここ数年、大きな広告会社各社は自社なりの方法を編み出して、創意を述べ、発想し、編み出しています。私は学校でそれらの方法を学んだだけではなく、自らお金を払って大きな広告会社のクリエイターの秘訣を学び、「その道の達人」となる早道を見つけようとしました。
ですから、創意の背後には必ず一つのロジックがあり、素晴らしいアイデアの閃きを演繹することができると私は信じています。そして、より素晴らしい創意とはロジックがその姿形を無くしたものでしょう。つまり、論理的でありながら演繹することが難しい……でも観衆(クライアントの財布も)を感動させることができるのです!
スポーツブランドの広告のトレンドは商品の機能性の紹介だけではなく、大きな創意で広告活動を進めることにあります。現地で最も流行しているスポーツを使って広告の中で理想・未来と闘志を売るのです!商品が十分大きくなったら(販売数が十分多くなったら)、広告の中で消費者へ「訴える」ことが次第に「深く」なり、形が無くなれば無くなるほどその全体像がつかみにくくなり、質的・数値的な分析ができなくなっていきますが、格好良くて爽快に見える広告ムービーとなります
このNikeの新しい広告は、ブラジルナショナルチームの新しいユニフォームを宣伝するという目的を持っています。Nikeと広告代理店のSaatchi & Saatchiは、チームに自分とのゲームをさせています。
この新しい広告と過去における多くのNikeの広告についてX軸とY軸を使って曲線グラフで説明するならば、Nikeの広告はロジックとルールが見えなくなり、どんどん素晴らしいものになっています。
Nike – Defeat Your Own Shadow
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作者紹介
Bruce
国内外のテレビ広告制作、映画発行と映画館マーケティング、日本電通北京分公司にてクリエイティブ・ピッチチーム、ガマニア社内ディレクターなどを担当し、現在はガマニア日本の商品開発部課長(Section Manager)を務める。
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