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これは、大絶賛された『ブラック・スワン』を手がけたダーレン・アロノフスキー監督による映画(2000年)です。『トレインスポッティング』を麻薬や中毒を描き、近代化への批判を込めた傑作と見なす方には、『レクイエム・フォー・ドリーム』が、これまでにないほどテイストにぴったり合う作品となるはずです。本作品には薬物使用の映像が多分に盛り込まれ、そのために(台湾では)上映禁止となりましたが、『ドリーム』には、評価云々ではなく、警鐘が鳴るような緊迫した雰囲気がかもし出されています。
ラピッド・カッティング(いわゆるカットバック)という映画技法の一つを駆使して、麻薬中毒者が経験する感情を並行的につないで見せています。悲哀と優美に満ちたBGMのメロディーと薬物乱用の強烈なシーンを組み合わせ、正気から中毒になっていく4人の若者が、身体的/精神的な崩壊への道のりを辿っていく様を描き出したストーリーです。この映画を観た後は、興奮してぐったり疲れるけれど、ビジュアル体験に「とらわれている」ような感覚に圧倒され、もっと見たいという気持ちになると言われるかもしれません。
ストーリー:
レクイエム・フォー・ドリーム
2000年 / アメリカ合衆国 / カラー / 102m
監督: ダーレン・アフロノフスキー
キャスト: エレン・バースティン
ジャレット・レト
ジェニファー・コネリー
マーロン・ウェイアンズ
本作品は、登場人物達がはまっていく妄想や無意識な絶望の世界がやがて現実となってしまう、麻薬中毒の姿をさまざまな形で描き出しています。
監督について:
ダーレン・アロノフスキー
アメリカ合衆国の映画監督・脚本家・映画プロデューサー。(ニューヨーク市)1969年
2月12日–
フィルモグラフィ
1998年 : パイ(Pi)
2000年 : レクイエム・フォー・ドリーム(Requiem for A Dream)
2006年 : ファウンテン 永遠につづく愛(The Fountain)
2008年 : レスラー(The Wrestler)
2010年 : ブラック・スワン(Black Swan)
2014年 : Noah(仮題:ノア)
ダーレン・アロノフスキーは、ハーバード大学在学中に映画に興味を持ち、映画理論を学んだ。アロノフスキーの長編デビュー作『パイ(Pi、または πとして知られる)は、彼の最初のモノクロドラマ作品で、一般に公開され高い評価を受けた。アロノフスキーは、デビュー作に続き『レクイエム・フォー・ドリーム』を公開し、その洗練された手法により早くもカルト的な人気を博した。
彼にはレイチェル・ワイズとの間に息子がいる。ニューヨーク市に在住。
— 『ウィキペディア(Wikipedia)』より
レクイエム・フォー・ドリーム 予告編:
参考資料: http: //www. csie. nctu. edu. tw