最近、あるニュースを目にし、とても驚いた。「台湾はすでに2項目で驚くべき世界記録を樹立した。それは今年(2012)、49のマラソン大会(42.195km)を行い、アメリカ、ドイツ、日本、に次ぐ世界第4番目の多さです。もし面積と人口を基に比較した場合、台湾は世界でマラソン数の密度が最も高い国家でしょう。」わ!本当に誇りに思う記録です。
私の友人の多くがマラソン大会に参加しました。さらにはグループをつくり、すでに2013年の東京マラソンに申し込みをして、大会に参加するため、練習をし続けている人がいます。このような傾向は今年特に顕著です。なぜ私はこんなに強烈に感銘を受けたのでしょうか?このような人たちは元々、そんなに活発にスポーツをする人たちではなく、一人一人が突然情熱的に「孤独を享受し、寂しさに耐える」マラソンランナーになり、朝から晩までフェイスブックで走るルートをのせ、「もし参加しなかったら、時代の波に乗れないだろう。」というところまできています。
引用先:http://www.iloveapps.hk/2012/06/22/nike-running/
マラソンを楽しむ?または他人に注目されるのを楽しむ?
ランナー達は、基本的に共通の装備を持っています。私が言っているのは軽快に気持ちよく走ることができるジョギングシューズではなく、《Nike+ running アプリ》です。
Nikeのこのアプリの主な機能として、ランナーにモチベーションを持たせて走り続けさせることです!フェイスブックに同期させるように設定し、イヤホンで音楽を聞きながら、マラソンという孤独な旅を開始した後、システムが自動的にフェイスブックに「マラソンのトレーニングを始めました。」という情報をアップし、マラソン中、友達がいいねを押すと、マラソンをしている本人のイヤホンへ拍手喝采や鼓舞する音が届きます。それと同時に、システムが実際の状況に基づき、GPSを使って時速、距離、時間、混み具合といった情報を音声ガイドで伝え、このようなシステムはまるでトレーニングを受けているのと同じで、先へ進むように促します。
このマラソンブームは、Nikeがこのハイテク商品を産み出したために起こったブームなのかははっきりしませんが、このテクノロジーの発展がマラソンを通してコミュニティに関わる楽しみを増やしました。
ある人は積極的にテクノロジーの便利さを享受し、ある人は人と携わる暖かみを懐かしく思います
あらゆるスポーツブランドが「ハイテク+スポーツ」のブームに乗りたいと思っているとき、あるブランドはそれとは逆行し、常に常軌を逸し、ふざけることが好きで、他とは異なるブランド路線を走っています。-《Diesel》。
Dieselは1993年の復刻版のスポーツシューズを広めるため、現在主流である「GPS、Trackingなどのハイテク」路線を取り入れないだけでなく、消費者をネットから離れるように促しています。
このシューズにはGPSが内蔵されておらず、アプリにも対応していないスポーツシューズで、「1993年の最新テクノロジーを豊富に採りいれている。」と宣伝しています。消費者にネットの無かった時代に戻るよう呼びかけ、実態のある世界で、仲の良い友人達と顔をあわせ、話をして楽しもうと。
もしこの挑戦を受けるなら、3日間連続あらゆるソーシャルメディア、例えば:フェイスブック、ツイッター、インスタグラムなどで情報を発信しなければ、ランニングシューズを20足プレゼントされるかもしれません。Dieselは参加申し込み用のホームページを作成し、一度加入すると自動的にフェイスブックに以下の情報がアップされます。「Mikaは今、数日間ネットのない世界を体験しています。しかし、失望しないでください。彼は外に出ていろいろな事をやり、友達に会い、人生を享受しています。」
これ以外、Dieselはフェイスブックで、さまざまなデータを使い、注意喚起をしています。「あなたの人生で、何時間無意味な議論をしたり、不要なメールを削除したり、スーパーヒーローになることを夢想したりして無駄に過ごしている」。
Nike+、Diesel,一方はテクノロジーとソーシャルネットワークの力を利用し、スポーツを更に楽しませ、もう一方は一時テクノロジーを忘れさせ、人と人とのぬくもりの感激を思い出させる。どちらが好きであったとしても、この2つはどちらも「人がこれらのテクノロジーが必要かどうかの答えである」!ということを忘れてはいません。
画像、動画引用元:nikeplus、diesel、diesel Channel (YouTube)
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作者紹介
インターネット販売オブザーバー Mika
1961年〜1970年頃に消費産業の販売エリアで数十年働いた。
ブランド戦略、製品概念を市場に持ち込み、販売に至るまで経験をした。
伝統的な販売方式に関心を持ち、Web2.0、Social Mediaの変化に注目している。
ブログ:jabamay.blogspot.com
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