この2年の間、“トレンディー”この言葉について言うならば、携帯の形を変えたiPhoneについて言及しないわけにはいかない。iPhoneの創造は、普通のものとは異なり、ハードウェアに滞りがなかったり、人と機械のインターフェイスが一流である以外に、全てがその中にあり、おかしなアプリケーションが何一つないことが、iPhoneの最も偉大な功労なのである。
iPhone App Storeが世に出てからもう3年を超えるが、利用開始時にまだ見たことのないタッチコントロール+感応の機能があるというだけでなく、多くの新しい視野を開くAppsを普及させてくれた。更に驚嘆すべきは、開発者たちの尽きることのないアイディアである。携帯のアプリケーションの応用がかなり成熟の域に達したと思えるにもかかわらず、さらにまた驚きに目を見張らせるのは簡単ではない。次の一つが賞賛のあまり下あごが落ちるほどの傑作であるという状況が、いつも出現するのだ。
『Songify』は劉子千をだましつづけられないアプリケーションである。
初めてこのAppを知ったのは、友人Demoが見せてくれたからだ。「適当に何か言ったら、感動する曲にしてあげるよ。」と言うので、半信半疑で口から出まかせに「あなたは馬鹿よ」と言った。その後、彼がAppに軽く触れるだけで、美しい曲が流れてくるのを目の当たりにしたのだ。私のだみ声がトレンディーな電子音に変ったのだ。これはちっとも大げさな話ではない。
聞くだけで不思議なこのAppだが、どんな人が開発したのかということを知れば、更にこのソフトの実力を想像することができるだろう。その開発者は、2010年YouTubeで世界閲覧率最高映像(8600万回以上)を打ちたてた音楽を作った人なのだ。彼はもともと平々凡々としたニュース映像の対話を、一つの歌に編曲し、この映像を瞬時にヒットさせた。その作品の音楽力は、並外れている。
このアプリケーションには、最初からいくつかのきれいなメロディーが記録してある。ただ話を記録しさえすれば、歌わずともよい、ただ言葉を出せばよいのだ。そして、自分が合っていると思うメロディーを選ぶと、自動的に口に出した言葉が旋律に合ったリズムに変わる。しかもメロディーを違えると、また違う感覚を生み出してくれ、どの人も歌の神様にでもなったように、気軽にそして高らかに一曲歌うことができるのだ。
どのような仕組みになっているかなど知る必要はない。どんな原理であろうと、iPhone Appにはこのような魔力があり、このアプリケーションはまさに音痴の救世主だと言わざるを得ない!
Songifyに対して話すだけで、素敵な電子音が出来上がる。
Songify紹介映像
Toyotaの『Backseat Driver 後部座席運転』は最近のまたもう一つの代表作品である。
一つの自動車ブランドがブランドAppを世に送り出した。カーレースゲームは、製品の美しい広告映像、記録モデルと組み合わされ、いつも第一選択として選ばれている。この時、もしきらびやかで美しいインターフェイス設計を加え、また仏のような心で無料ダウンロードを提供すれば、このアプリケーションは、多くの車主あるいはブランドファンを引きつけ、そして彼らは狂ったようにこれを使うこと間違いない。
もし今回Toyotaもこのようなアプリケーションを世に送り出したのなら、私が筆を動かしてこのコラムを書く必要はまったくない。Backseat Driverは完全に上述のモデルを跳び抜け、車の機能特性を紹介するなんてことを意に介さないだけでなく、製品のターゲットさえ、車主ではなく、購買能力のない子どもにしているのだ!
Backseat Driverは文字通り、子供にあなたの後部座席を担当して運転させるのだ。あなたが運転をして出かける時に、あなたと同行して後ろに座った子供は、Backseat Driverを使って、あなたとまったく同じ道をシミュレーションして、iPhone上で、あなたと同時に運転ができるのだ、すごいでしょう!
iPhoneはあなたが現実に運転している道を、即時にBackseat Driverに反映させる。子供が画面を見ながら携帯をハンドルと同じように動かせば、ゲームの中のかわいいミニカーをコントロールできる。あなたが左に曲がれば、彼も左に曲がり、右に曲がれば、同じように右に曲がる。しかもあなたはゲームの中で先導車の役を演じ、ミニカーの前方に、絶えずプレイヤーに点数を投げ出して与えることができ、しかも現実の生活の中で通った有名な場所は、集めることのできる名所となって、点数に換わり、集めたこれらの点数はプレイヤーの車を改造することに使えるので、他にはないオリジナルのPaper Carを設計することができるのだ。
Toyotaが子供たちの心を取り込むことを通して、好感度を上げることをターゲットにブランドを確立しているのは、まさに見事というほかはない。
Backseat Driver紹介映像
作者紹介
インターネット販売アナリストMika
50年代生まれ、消費性産業の販売領域で数十年働く。
伝統的販売モデルに関心を持ち、Web2.0、Social Mediaの変化にも深い関心を寄せる。
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