活字、Web、インタラクティブ、或いは製品のデザイナーであれ、2014年のデザイントレンドは多様でバラエティに富み、スキューモーフィズム(Skeuomorphism)がフラットデザイン(Flat Design)に取って代わり始め、シンプルなスタイルがますます流行し、インフォグラフィック(Infographic)も単純な文字よりもさらに注目を集めたと感じませんでしたか。さらに、モバイルデバイスの普及で、レスポンシブWebデザイン(Responsive Web Design)が次第に広がり、スタティックな味気なさよりも、動きとインタラクションがWebにさらなるサプライズをもたらしました!これらすべての変化が生活にデザインをもたらし、より素晴らしい体験が生まれ、生活を豊かにしています。
2015が始まり、古いテクノロジーは次第に凋落し、新たに生まれたモバイルデバイスのトレンドとWebビジネスチャンスには無限の可能性があります。そこで、本章にて2015年のWebデザインの大まかな方向とトレンドを予測してみましょう!
レスポンシブWebデザインは必然
レスポンシブWebデザインとは一体何か?簡単に言うと、異なる解析度の状況下でWebの植字とレイアウトを変え、異なる機器でも同じWebを正常に閲覧できるようにし、また、最適なビジュアル体験を提供するもので、モバイルデバイスの多様化によって考え出された対応方法です。レスポンシブWebデザインはすでにWebデザインの新スタンダードとなっており、より多くのWebビジネスチャンスやユーザーを失うまいと、ますます多くの企業や団体がこれを採用し、Webの最適化を進めています。つまり、これはすでに新たなデザインのブーム、トレンドなのです。
ぐっと注目を集めるカルーセルと動く背景
きっと1枚の絵が千の言葉に勝るという言葉をよく耳にすることでしょう。そうです!この格言はまさにWebにぴったりの言葉で、映像はメッセージを伝えやすく、また強く印象づけることができます。現在ますます多くのWebサイトのトップページで大きな写真が背景として使用され、動くもの、或いはスライドの映像を使用しているものまであり、Webを観賞し、内容を読んでもらうよう興味を引いています。エネルギッシュなすばらしい画像の視覚効果で、完全に視線をとらえ、さらにピンボケ、ぼかし、或いはフィルターで加工した写真に個性的な書体を合わせるスタイルが今年の主流のひとつとなることは間違いないでしょう。
▲http://magazine.rolexawards.com/laureate/francesco-sauro
▲ http://ricardodelablanca.com/site/
パララックスとスクロールでより面白い効果が生まれる
ここ数年で広がり始めたとても人気のあるスタイル、それはスクロール式タイムラインのWebデザインです。一般的に製品紹介、ストーリーの叙述、或いは歴史の変遷等に使用され、スクロールとともに画面に動きのあるパララックス効果が現れ、Webをさらに面白みのあるものにしています。ますます多くの人々がモバイルデバイスでWebを閲覧するにつれ、Web上のクリックがさらに減り、スクロール効果がより突出し、視覚体験をより豊かにします。
▲ http://www.ok-studios.de/home/
文字と植字のフレキシブル度が非常に重要
過ぎたるは猶及ばざるが如し。Webデザインで内容を伝えたいと考えるのは当然ですが、文字が多すぎると、嫌悪感や読みにくさを感じさせてしまいます。そのため、限られたスペースの中で効果的に情報を伝える場合、書体の選択と植字デザインはデザイナーにとって重要な課題のひとつとなることは間違いありません。今年のWebデザインは、シンプルでエレガントなビジュアルスタイルに依然として需要があり、同時にフラットデザインの要素、例えばシンプルな配色、個性的な書体或いは内容のグラフィック化もまた大いに好まれる表現手法となるでしょう。
非常にやりがいのあるピンタレストスタイルデザインの双方向性
Pinterestが大ブームとなり、ピンタレストスタイルのWebデザインが一時SNSやニュースメディアのWebサイトに王道であるとみなされましたが、多くのeコマースや共同購入サイトにも集中的に採用されたため、一時期のWebはどれも似たり寄ったりになってしまいました。もしあなたのWebサイトが写真中心で、内容を補足するタイプであれば、ピンタレストスタイルのデザインを利用することで、Webが豊富ですっきりとしたものになり、また同時に多機能性も備え、これはまさに現在のインターネットのニーズであると言えるでしょう。
2015年は必ずやデザイナーがデザイン能力を発揮する1年になるでしょう。様々なタイプの製品が古いものから新しいものへ取って代わり、各デザイナーもまた、デザインの上で革新と面白さを求められるだけでなく、新旧のトレンドを融合させ、最高のデザインを発揮し、そして最も重要なこととして、誰もがより素晴らしい生活を送れるよう、より優れたユーザー体験を創造するということを忘れてはいけません。
エルゴノミックデザインセンター/ Jason Hsieh
プロフェッショナルな研究開発能力を核心とし、新たに創設されたチーム。エルゴノミックデザインセンターは品質を追求し、積極的かつ実直で熱心な態度で新たな挑戦に立ち向かいます。
ユーザーを中心に尽力し、革新的なユーザー体験とデザインを追求。デザインで世界をより素晴らしいものにします。