ストーリーを語るということは、「むかーしむかし…」というように簡単ではありません。生活、仕事におけるスピーチスキルはめまぐるしく変化し、それをどう使うかはあなた次第です!ストーリーを語ることについて、各分野のガマニア人は実は独特の見解を持っています。《G!VOICE》の独占インタビューで、ガマニア人のスピーチ道をのぞいてみましょう!
生活の些細な出来事を意識する-CSOグローバルマーケット発展部部長・馬庭妤
自信に満ちた姿、爽やかな笑い声、グローバルマーケット発展部部長の馬庭妤(以下Connieと略称)氏が話す雰囲気は近所のお姉さんのようにサバサバとしてナチュラルで、すぐに周囲の友達との距離をぐっと縮めます。仕事の範囲は全世界に及び、常にコミュニケーションと交渉を必要とするConnie氏。彼女は一体どんなスピーチの秘訣を持っているのでしょうか?
「相手によって深い印象を与える方法は異なります。これには年月を経た判断力が必要です。」海外の展覧会に参加した際、Connie氏は4日間の開催期間に51回の会議を開きました。たった30分間でクライアントと良好な関係を築き、ガマニアに対して強い印象を残すため、彼女はクライアントのニーズにマッチしたストーリーを選んで切り込みます。例えば、相手が忠実度を意識しているのであれば、相手に対し、ガマニアに12年在籍していることを伝え、製品面を好むのであれば、リネージュを例に製品の長期的運営について話します。ストーリーはデータとシステム化された製品説明よりも、よりブランドの温度を感じることができるため、Connie氏はストーリーを語るという方法で壁を取り去ります。
またConnie氏はこう語ってくれました。「ストーリーを語るということは、実はすべて人間関係を築く方法なのです。ただし最も重要なのは真心です。」彼女はメーカーの好みや誕生日を記憶し、また当日にお祝いのメッセージを送ります。メーカーの規模の大きさに関わらず、自ら誠実に接する態度を維持しているため、Connie氏は常に良好な友好関係を築くことができ、これらメーカーとともに経て来たストーリー、築き上げられた無形の価値は、ガマニアへの信頼を獲得する基礎となっています。
Connie氏の尽きる事のないエピソードは生活の体験から来ています。これら一つ一つの感動は作られてできるものではないため、人の心を感動させるのです。また彼女はこう語っています。うまくストーリーを語れないことがあるのは、生活の中の些細な出来事を記憶していないからで、実は何気ない小さな事が素晴らしいストーリーになりうるのです。例えば、友達がフェイスブックでシェアしている出来事にも素晴らしい素材がたくさんつまっています。「気を配るだけで、実はストーリーを語ることは決して難しいことではないのです。」
ストーリーで共感を生み出す-RED運営長・朱重憲
ストーリーを語るのはもちろん言葉の表現に限らず、映画、音楽、ゲーム等の表現方法があり、それぞれに素晴らしさがあります!ゲームのプレイヤーから、現在はゲームの研究開発を担当する紅門の運営長・朱重憲(以下Jackyと略称)氏はゲーム分野における豊富な経験を持っています。彼はゲームの中で演じるキャラクターのストーリーについてどう見ているのでしょうか?
「この業界では、多くの人々がかつてゲームによる感動を経験しています。」Jacky氏は今でも任天堂のタイトル《ゼルダの伝説》に深い印象を持っています。彼はゲームのストーリーについて、メインストーリーに限らず、音、特殊効果、プレイ方法など、ゲーム全体が作り出す雰囲気全てがストーリーの一部であり、ゲームの研究開発者は環境を整え、プレイヤーが自分の角度から入ることで、ゲームの可能性と価値が生まれると考えています。
では、ゲームの細部ではどのようにストーリーを体現するのでしょうか?Jacky氏はこう語っています。何の変哲もない石ころでさえ見分けることができます!「例えば、川原の石ころは一体どれだけの時間存在してきたのでしょう?苔が生えているか?誰かがそこに座ったか?ストーリーを考えなければそれはただの石ころですが、しかし川原の石ころのようではないのです。」彼は、ストーリーのあるものは豊かな側面を持ち、受け入れられやすいと指摘しています。「共感を生み出すことはとても重要な事です。例えば、石がすでに数千年の歴史を経て、表面は腐蝕し、草が生えているかもしれない。そうして初めてこの設定を信じるでしょう。」
長きにわたりゲーム産業を観察し、Jacky氏はさらに他国のゲームの叙述の特徴について触れました。日本は熱血ストーリーの展開に長け、欧米は音や光、映像等のトータル的な要素で雰囲気を表現し、目を閉じていてもシーンを感じ取ることができます。台湾は日本の手法に近いですが、産業がまだ成熟していないため、業界のプロの多くが実は正統なトレーニングを受けておらず、「自ら模索が必要だが、相対的な負担もやや少ない。」たとえ足りない点があっても、Jacky氏は台湾のゲームの発展に大きな期待を抱いています。
心の底からストーリーを語る-CSO法務部法務副部長・呉欣陽
若いガマニア人たちはきっと印象に残っているでしょう。来て間もない頃の法律カリキュラムで出会ったあの法律講師のことを。3時間近くに及ぶ授業は彼一人ですが、講壇上ではまるで判例の舞台を演じているかのようです。時にはのどをつまんで張りのある声で女性のまねをし、話がヒートアップするとさらに1人で何人もの役を演じて動き回り、聴衆を大笑いさせます。
彼はガマニアの法務担当の呉欣陽氏で、会社の法律に関する契約、クレーム、業務法令の啓発、紛争調停等を含む大小の事務を担当しています。他の法律家の厳粛なイメージとは異なり、呉欣陽氏はいつも非常にユーモラスな方法でガマニアの法律問題を解決しています。彼は、スピーチに欠かせない要素は情熱であると考えています。「情熱があって初めて反応を意識し、キャラクターを演じることができる。」、彼は壇上の自分を宣教師のようであると形容しており、高度な磁場とエネルギーで皆に影響を与えています。
新人トレーニングと会社の法律事務以外に、呉欣陽氏は年間200以上の消費争議の協議に出席し、消費者、警官、消保官、司法官等の間で調停を行っています。彼は最近の《メイプルストーリー》のプラグインのケースを例として挙げました。昔からコンピューターの妨害使用に対して、必ず侵入しなければ罪に問われませんでした。しかしプラグインはユーザーが封入、装入、サーバーを再び送り返すものであり、判断システムを欺き、侵入として認めるべきであると解釈し直しました。このように既存の法律と不法行為の関係を結びつけることで、ゲームを全く理解していない裁判官を同意させることに成功し、ゲームにおける不公平な現象を断絶したのです。
「うまく話を展開できるかどうかは、未来をどう歩むかに影響します。」呉欣陽氏はまたこう話しています。ストーリーを話すということはコミュニケーションの方法であり、レクチャー、説得、説明等、どれもこのような力が必要です。法律家にとって最も重要なのは共感であり、彼は友人に接するような誠実な方法で全てのケースで出会った人と接するようにしています。心の底から人の心を動かすストーリーを語り、法律家の信念と価値を堅持しているのです。