「2001年宇宙の旅」を見たことがありますか。この映画は1968年に大監督スタンリー・キューブリックが撮影した映画です。この映画で描かれている33年後の未来は21世紀の現在であり、12年前の過去です。
2年前にやっとこの史上最も悶々とすると言われている映画を見ました。早送りしたい気持ちを抑え、どうしようもない気持ちを持った2時間半が過ぎても、大監督が伝えたかった人生について私には何も分かりませんでした。しかし、「劇中の黒い板がiPhoneの外見にとっても似ている!」という意外な発見がありました(ポイントが違いますね、ハハハ)。
▲この黒い石板の比率はiPhoneにそっくり?
この長方形の黒い石板について、映画の中ではどこから来たのか、どこへ行くのか全く説明されていません。私たちが知っていることは、どこから現れたか分からない石板が出現した後は劇中のサルが突然頭が良くなった!ということです。サルは道具を応用することを知り、敵を倒し狩りをするのです。
黒い石板の主人ではありませんが、iPhoneを発明したアップル社は1999年に映画の中のスーパーコンピューターである「HAL9000」を主役にした広告を撮影しました。アップル社は間もなくやってくる2001年を祝うのではなく、HALによってWindowsがミレニアムイヤーに大フリーズする可能性を逆に風刺したのです。
HALはこう言います。「Dave(『2001年宇宙の旅』の主役の名前)、2000年にコンピューターがおかしな行動をとり始めた時のことを覚えていますか。分かってほしいのですが、あれは私たちのせいではなかったのです。あれはエンジニアが私たちにミレニアムイヤーを認識する方法を教えてくれなかったからなのです。2000年がやって来た時、私たちはどうすることもできずに世界経済を崩壊させてしまいました。あれはバグだったのです。これで私の気持ちもだいぶ楽になりました。」
「Macintoshだけが正常に動作したのです。そして数十億のという金額を失わずに済んだのです。あなたは私よりもマッキントッシュが好きなのではないですか、Dave?」
アップル社はMac Vs PCの比較法を実にうまく応用して自らの特徴を際立たせ、しかもハイクラス的に利用していると言わざるをえません。
映画の中で思考し、会話ができ、しかも殺人まで計画してしまうスーパーコンピューター「HAL 9000」は現実の2001年、私たちの日常生活にはまだ現れていません。2013年になった今日、私たちには電話がかけられ、ショートメッセージが発信でき、スケジュールを予約できるiPhoneのSiriがあることが唯一の慰めです。
SiriはHal 9000と比べてチェスもできませんし、顔色をうかがうこともできませんが、両者の比較は棒付キャンディーと照り焼きチキンを比べるようなものであり、Siriがいつも命令を聞いても理解できないことは言うまでもありません。しかし、音声でSiriに曲を再生してもらったり、家に電話をかけてもらうように頼み、成功した時の経験があれば、いいようもなく興奮し、誰かに会うたびに自慢しては「テクノロジーは本当に不思議だ」と感嘆することでしょう!
私が大好きなZooeyが撮影したSiriの広告:
そうです!またアップルなのです。Facetimeのようなテレビ電話は映画で2度出現しています。1度目は主役のDaveが木星に向かっている途中、両親からの誕生日祝いの電話です。映画はとても現実的です。地球と木星との間の距離のためにリアルタイムな対話は表現されておらず、Daveに両親からの「メッセージ」を見せています。別の登場回はある博士が月の基地の公衆電話ボックスから家にテレビ電話をかけて、娘の誕生日を祝うというものです。今回は画面があるだけではなく、双方が同時に対話しています。その画面は現在のFacetimeのようです。さらに興味深いことは、この電話は発信元からの料金が1.7米ドルであるということです。私たちのローミング費用もこんなに安いといいのですが!
▲1968年に予言された電話。現在のFacetimeにはすでにレンズが内蔵されている。
最後に裏話をひとつ。インターネットで、ある人がHALとはちょうどIBMのそれぞれ前の文字を繋げたものであることを発見しています。スタンリー、なかなか深いネタじゃないですか!
作者紹介
インターネットマーケティングウォッチャー Mika
1960年代生まれ。消費性産業のマーケティング分野に数十年従事する。
ブランド戦略、製品コンセプトから発売、Launchまでを経験。
伝統的なマーケティングモデルに関心を持ちながら、Web2.0、Social Mediaの変化にも注意している。
ブログ:jabamay.blogspot.com