“The smell of a freshly printed book is the best smell in the world”
(「印刷したばかりの本の香りが、世界最高の香りである」) ─Karl Lagerfeld
本の香りをまだ覚えていますか?電子書籍が徐々に繁栄し、本の香りも徐々に忘れられています。実体本を読むことが好きな人は、本の香りは忘れ難いものでしょう。特に本屋さんや図書館を踏み入れた時の濃厚な本の香りは、読書好きにはたまりません。そして今、本を持っていなくても本の香りを嗅ぐことができます。本の香りが保存されたのです。
香水「Paper Passion」はその名の通り、その香りは印刷したばかりの本がもつ独特のインクの香りで、従来の紙での読書を愛する読書家の独特な情緒を示しています。これは雑誌『Wallpaper*』と印刷メーカー・Gerhard Steidlが共同で発想した概念で、有名な調香師Geza Schoeとシャネルの首席デザイナーKarl Lagerfeldが香水を設計しました。
Karl Lagerfeldは熱狂的な読書家で、強烈な印象の30万冊以上を貯蔵する図書館を所有している。
香水瓶には黒い蓋の四角でシンプルなデザインを採用し、ボトルの上には「For Booklovers(読書家へ)」と印刷されており、シンプル且つファッショナブルです。Karl Lagerfeldと英国のチェーン書店・STEiDLが香水のパッケージを設計しており、非常に創意的なものとなっています。パッケージデザインは1冊の精緻で小さな本となっており、本の中の多くのページにはテーマに沿った精緻な短文が書かれており、香水はその中に隠されています。
香水は黒い蓋のシンプルなデザインで、ボトルには「For Booklovers(読書家へ)」と印刷されている。
新書の印刷されたばかりの香りは、Karl Lagerfeldが世界で最も素晴らしい香りと称している。
「Papper Passion」の香水は本の中に埋め込まれている
一般の香水では百以上の各種香料が使われているのに対し、調香師・Geza Schoeは5種類の成分から本の香りの複製を完成させました。しかし、商業機密として成分はもちろん公開されていません。素朴で優雅、静かな本の香りを懐かしむのであれば、「Paper Passion」は確かな選択です。
資料、イメージソース:steidlville.com、wallpaper.com、extravaganzi.com、niusnews.com
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作者紹介
gamaniabrandcenter
ブランドの中心メンバーにより共同で執筆されているBlog。
デザイナー、企画担当、ミュージシャン、展示計画担当、創意工夫担当、宇宙人……がブランド、マーケティング、デザインに対する見解と観察について執筆しています。
ブログ:gamaniabrandcenter.blogspot.com
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