▲図表化されたアメリカ:各州の特色を各種カラーの組み合わせとイラストで表現し、非常に豊かなビジュアルをもたらしている。
Infographicsとは?
Infographicsとは、Information(情報)とGraphic(グラフィック)が合成された複合語です。簡単に言うと、Infographicsは特定の資料、情報、知識を図で表現したものです。例えば、日常でよく目にする地図、MRTやバスの路線図、新聞上のデータ図、更にはExcel上の各種図表も全てInfographicsです。
元々、Infographicsは雑誌の記事やニュースで多く使用されており、主に事件の成り立ちや発生経過を明確に説明するための一種の手法でした。1970~90年代、英国の雑誌『The Sunday Times』で美術編集を担当していたPeter Sullivanが大量にInfographicsを用いて原稿を編集し、この手法がトレンドとなりました。2000年以降、Infographicsは動画やモーショングラフィックを用いた表現方法に進化し、人々から注目を集めるようになりました。そのため現在、教育においても、技術説明においても、マーケティング戦略やニュース報道においても、Infographicsが深く浸透している方法を目にすることができます。元々は味気ない資料を精彩なものへと整理し、実用的で新鮮且つ面白い図表に解析し、必要とする人に明確に伝達します。
The World of Social Media(ソーシャルメディアの世界)
Mobile Technology(モバイルテクノロジー)
Infographicsの作成方法とは?
人々の普遍的な閲読習慣として、まず図表を見た後、文字を見ます。この特性をうまく用いてInfographicsを利用することで、よりスピーディーな理解をもたらし、データ閲読の楽しみを高めることができます。もちろん「1枚の図が全てを説明する」というInfographicsを、数字、デザイン、色彩、図式といった情報図表と結合するには、設計上、相当の概念と経験が必要とされます。加えて繰り返しユーザーとのコミュニケーション及び修正をすることで、複雑でなく完璧なInfographicsが完成します。以下は参考となる設計の原則です。
1. 効果的に情報を組織化する:Infographicsが表現するのは情報であり、システム的且つ精確な情報の組織化が最も重要なこととされます。
2. 因果関係を表現:人々がInfographicsを閲覧する時、各種ビジュアル要素から因果関係を探し出せることが必須です。
3. 主題は必ず明確に:Infographics1つは1つの問題のみが解決でき、全て周到に網羅することはできません。よって必ず主題を明確にする必要があります。
4. 巧みに色彩を利用:色彩は非常に重要な位置づけにあります。人々は色の対比と色調からInfographicsの意図を理解します。
5. 設計要素と結合:文字、挿絵、図表と標識といった要素が結合することで、Infographicsをより魅力的なものにすることができます。
▲大手銀行破産記録歴代トップ20の図表:船の大きさと種類が銀行の規模を表現し、沈没船が破産を隠喩しており、最大はリーマンブラザーグループとなっている。
▲可愛くて面白いフローチャートによりコミュニティマーケティングの概念を説明。
▲国外でむやみやたらにしてはいけない12種類のハンドサイン表。
▲Most Powerful Web Color(最もパワフルなウェブカラー):各ブランドロゴを企業のカラーリストに基づき配置し、文字よりも一目瞭然で、デザイン感ももたらされている。
Infographicsを活用する理由とは?
アメリカ・Visual.ly社が専門経営するInfographicsという領域のデザインサービスは、黄金方程式、つまり、Story(ストーリー)+Data(データ)+Design(デザイン)+Analysis(分析)を推進しています。これにより、Infographicsという領域が非常に価値あるものだということが見てとれます。
Visual.ly社について
現在、多くの企業がInfographicsを利用して企業のコンセプトやサービスを紹介しています。ビジュアル方式により企業の製品/サービスを伝達することは、言葉や文字で表すよりも効果的です。複雑な情報も精彩で豊富な図表になることで一目瞭然となり、重要なポイントが突出して、より図表の内容を理解したいと思わせることができます。最後に、Infographicsは図表でも影像による表現でも、新しいトレンドとなっており、さらに一つの素晴らしいInfographicsがあっという間にパワーポイントによる報告書を取って代わることができます。
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作者紹介
ガマニアエルゴノミックデザインセンター / Jason
ユーザー中心UCD(User- Centered Design)というデザイン方法を運用し、グループの各自専門プロジェクトの執行や改良を行い、ガマニアがユーザーに最もすぐれた体験を提供できる製品を製作できるよう取り組んでいます。
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