二年前の東日本大地震を覚えていますか?私はその時に初めて津波の威力を感じました。しかもテレビの生中継を見ながら、“自分の目”で確かめました。(その日の午後、同僚達と一緒にテレビやパソコンを囲んで生放送をみました。大自然の無情さに驚きながら、日本のニュースレポーターが現場に到着する速さに驚嘆しました。
現実味が無く、まるで映画を見ているようでした。 それ以前に、実際に災害を目にしたことがなかったからです。いつも発生した時ではなく、災害後の現場をニュースで見ていました。
災害が起きたら、救難救助は第一優先になります。如何にして正しく道路状況を把握するかは、この時、急務です。本田自動車が震災後、20時間以内に、「Connecting Lifelines Project」という活動を始めました。本田自動車の持ち主の車にあるインターナビを使い、3Gネットを通し、交通情報のシェアと分析を行い、道路が中断されているかなどの状況をネットで公開し、マップ形式で表示し、これは災害救助と供給品の運搬する路線の判断基準になります。
インターナビを搭載した本田自動車が3Gネットを通し、リアルタイムに交通情報にフィードバックできます。震災後1時間以内に、本田はこれらの重要な情報を分析し、「どの道路に車が走っているか、どの道路が、24時間情報がないのか、どの道路はスムーズに移動が可能か……」。僅か20時間で、本田はこれらの情報を可視化し、マップに表示させ、必要な人が誰でも使えるようにネットにその装置構築を完成させました。
この取り組みはネットで熱烈な討論と口コミで広がりました。一人が持っている小さな情報でも、救助の強い道具になる可能性があります。更に多くの車の持ち主をこの活動に参加するようになり、情報内容の豊かさと正確度に貢献しました。そして、「Google 災害時ライフラインマップ」の主要なソースとなりました。
ムービーにあるマップに小さい光が時間により移動している映像を見ながら、人間の暖かさを感じ、この時、「愛」はまさに偉大な力だと思いました。
人生を変えてくれた人を忘れる訳がない!
タクシー運転手に対するイメージは如何ですか?マナーを守らない?レベルが低い?学歴がない?
シボレー自動車は皆がタクシー運転手にあまり良い印象を持っていないのを知っています。少なくともバックボーンとは思わないでしょう。コロンビアの首都ボゴタにタクシーを運転して生活している人が10万人もいます。一般的に、教育レベルはあまり高くなく、未来に計画がなく、「どのようにして模範タクシー運転手になれるのか」誰も教えてくれたことがなかったのです。シボレーは現状を変えようとしました。そして、タクシー運転手のために無料で「タクシー大学」を作りました!
この大学に入学するのはシボレーの自動車を運転する人に限らず、どのブランドでも大歓迎です。学校では、言葉、ビジネスなど130時間の授業が設定されています。週5時間、全六ヶ月です。授業は運転手の時間に合わせ、自由に出席できます。また、学校以外に、毎週30分の補習コースをラジオで聴け、運転手達は運転しながら、授業を受けることができます。授業をすべて終了したら、「乗客サービス管理技術員」(Technicians in the Administration of Individual Passenger Services)の証書を与えます。
シボレー自動車は授業を終了した運転手達に、大学のように、公開の卒業式を行いました。かっこいいでしょう。
▲正式な学位ではないですが、タクシー大学の立派な卒業式です。
単なる商品の販売に直接役に立たない行動は、表面上、大金が掛かり、すくに効果が見えないが、ブランド好感度の確立には深い意味があるでしょう。
消費者とブランドの関係の多くは、商品から生まれた収益で構築するのではなく、消費者に対するブランド価値です。その関係を作ることによって、他のブランドが値下げ或いはエンジン出力の大きさで簡単にとってかわられるのではないです。