もし誰かに突然「8か国連合軍ってどの8か国?」と尋ねられたら、
卒業してから長い年月が流れているあなたはどれだけのことを覚えていますか?
学生時代から遠く離れてしまっていても、多くの人はすぐに答えられると思います。その答えは、
ロシア、ドイツ、フランス、アメリカ、日本、オーストリア、イタリア、イギリスです。
かつて「語呂合わせ」で私たちの「資料の組織」を手助けしてくれた偉大な歴史の先生に感謝しなければなりません。
次の方法で8か国連合軍について改めて復習しましょう!
俄(ロシア)、德(ドイツ)、法(フランス)、美(アメリカ)、日(日本)、奧(オーストリア)、義(イタリア)、英(イギリス)
餓(『俄』と似た発音)、的(『徳』と似た発音)、話(『法』と似た発音)、每(『美』と)、日(『日』)、熬(『奥』と似た発音)、一(『義』と似た発音)、鷹(『英』と似た発音)
「お腹が空いたら毎日鷹を一羽煮る(餓的話每日熬一鷹)」としたら、だいぶ分かりやすくなるのではないでしょうか。
実は情報を組織することの重要性は、全く関係が無いように見える情報を論理的な方法で整理し、構築することによって大脳に情報をより容易に受け入れさせ、吸収させやすくすることができるのです。
ファイブ・ハット・ラック Five Hat Racks
ファイブ・ハット・ラックという言葉はTED主席/執行ディレクターWurmanが1989年に提案したものです。「帽子」は情報を表し、「ラック」は組織方法を示します。これは情報の対象が何であるかを問わず、地点、アルファベット、時間、種類、または階層という5種類の方法で全て情報の組織化ができるというものです。
アルファベット(Alphabet)
字典や百科事典などのようにアルファベットの順序をもとに情報を組織することを指します。
アルファベットで組織化された情報は強烈な指示性を持っており、非線形の情報に適用します。通常私たちがカラオケに行くと、アイウエオ順に歌手を探します。電話帳の氏名分類もアルファベットを使った組織法です。
時間(Time)
ある一定の時間内の物事を表現・対照するとき、時間の前後で情報を組織することができます。HBOの放映映画のタイムテーブルや銀行の取引記録検索などはいずれもこの種の分類法に属します。
地点(Location)
情報の方角が重要である時は、その地理的位置と空間によって情報を組織します。例えばMRTの地図は自分の所在地と出口の方向を示してくれるのに役立ちますし、旅行書は近くにある観光地を地図に描いて、観光客に参考として提供します。これらはいずれも地図分類法に属します。
種類(Category)
相似性または関連性に従って情報を組織します。例えば、人材バンクの職業分類またはオークションサイトの商品カテゴリはこの方式で情報を表現しています。
階層(Hierarchy)
情報間の互いの関係を明確にする必要がある時は、階層組織法(例:最大から最小、最高から最低、最も高価から最も廉価)を使います。オンライン書店の売上ランキングや検索エンジンのランキングなどは全てこの階層法で情報を組織しています。
ファイブ・ハット・ラックの応用
ここでファイブ・ハット・ラックの法則をbeanfun!オフィシャルサイトに応用します。
アルファベット(Alphabet)フレンドリストはアルファベットまたは中国語の画数で配列を進めています。
時間(Time) ステップ型のページ(例:登録ページ)には、手順の順序を明確に示すことが必要です。
地点(Location) GASH+代理店の位置を地図に表示します。
種類(Category) ゲームのメニューを分類します(例:RPGゲームまたはアクションゲーム)。
階層(Hierarchy) ゲームリストを時間もしくは人気度によって排列します。
終わりに
ウェブサイト、ガイドマニュアル、もしくは売場の整備のいずれにしても、ほとんどがファイブ・ハット・ラックの法則を使って組織されています。ユーザーの情報に対する見方は組織方法によって影響されます。
ファイブ・ハット・ラックは多くある組織化方法の理論の一つにすぎません。最も重要なことは情報に対する設計者の分析能力です。情報を得た時、その情報が強調したいポイントは何かをまず思考しなければコンテンツとユーザーの最も効果的なコミュニケーションと交流はできません。
参考資料
1. 認知度に影響し、美感を高め、より良いデザインにするための125の法則(Universal Principles of Design: 125 Ways to Enhance Usability, Influence Perception, Increase Appeal, Make Better Design Decisions, and Teach Through Design)
2. 「人」を知ればデザインが分かる!デザイン力が上がる秘密のセンサー100(100 Things Every Designer Needs to Know About People (Voices That Matter)
3. http://www.infovis-wiki.net/index.php?title=Five_Hat_Racks 4. http://usabilityfriction.com/2009/09/29/five-hat-racks/#comments