アメリカの『TIME』(Time Magazine)は、現代で最も地位と影響力を持つ刊行物ブランドです。そのハイスタンダードなカバー写真の数々が名作と評されてきました。しかし、今年の8月17日に出版された雑誌の表紙は思いもよらぬ仕上がりで、最悪の表紙であると酷評されました。
この「バーチャルリアリティー」(Virtual Reality)をカバーストーリーとする表紙で、バーチャルリアリティー技術の研究開発会社である「Oculus VR」の創設者、パルマー·ラッキー(Palmer Luckey)が表紙を飾りました。写真の中で、Palmer Luckey氏はPOLOシャツにジーンズを着て、空に浮かんでいるように両手を広げ、背景には砂浜がレイアウトされました。多くの評論で、ライティングも編集も無く、背景の組み合わせも最低で、残念なことに、そのシチュエーションのイメージが伝わらず、カジュアルすぎるファッションに加え、こっけいな動作で美的センスがゼロなだけでなく、間接的にVRの印象を損なっていると酷評されました。
悪評の数々だけに終わらず、ネットユーザーももちろんこのような滑稽な写真を放っておくわけがなく、盛大なパロディ画像のお祭り騒ぎがくり広げられました。
Nibel 毒舌なネットユーザーのパロディ画像の数々に対し、『TIME』は、これといって弁明はしませんでした。彼らはユーモアで対処することを選択したのです。最も素晴らしいと認めた37作品を自身のサイトで発表し、チャンスとばかりに今期の雑誌に取り上げ、勢いに乗じてネットユーザーがコラムを読み、バーチャルリアリティーが私たちのエンターテインメントスタイルをどのように変えるのかを理解できるよう、カバーストーリーのコラムのリンクを提供しました。
http://time.com/3987961/virtual-reality-time-magazine-cover-memes/