日本人は全体的に英語ができないということは、すでに世界的に認識されています。ですが、世界各地からやってくる観光客は後を絶ちません。
何年も前に、東京のとあるプラットホームである場所に行こうとした時、駅員さんに地図を指しながら下手な英語で「ここに行きたいんですが、どのプラットホームで乗車すればいいですか?」とたずねました。すると、その駅員さんは言葉を発さず、手をあげて急いでサービスカウンターに戻りました。一体どういうことだろうと思いながら、彼が戻ってくると、なんと計算機を持っていました!!!間違いない、これは計算機だ。それから、真剣に私に計算機を見るようにしむけ、「12」の数字を押しました。その瞬間分かりました。彼は最初から最後まで一言も英語を話しませんでしたが、私の問題を完璧に解決してくれたのです。私は嬉しい気持ちでプラットホームに向かい、目的地に行きました。
日本人は当然「言語」が自分たちの強みではないが、「テクノロジー」は強みであるということを知っている
このように、道を尋ねたり、食事を注文したり、値段を尋ねたりという悩みは、ボディランゲージや身振り手振りを使えばたいした問題ではありません。しかし、日本がもっと観光による利益を上げたいと思うなら、真心だけに頼っていては解決できず、より多くの方法が必要でしょう。最もポピュラーで最も地味な方法、それは、中国語のように観光客数の多い言語に合わせ、その言語を話せるスタッフに対応させる、それでおしまいです。しかし、テクノロジー大国である日本は、当然これでは満足しません。
OLが必ず訪れる場所と言われている、東京で大変有名なドラッグストア『ainz & tulpe』が、今年7/26から、新宿東口店外に「デジタルサイネージ-Looks」を設置しました。一面のテレビ画面壁+インタラクティブデバイス+顔認証技術を応用し、消費者の言語の問題の解決をサポートするだけでなく、より多くのビジネスチャンスの可能性を創造しました。
このデジタルサイネージは、店内で購入できる商品を利用しており、有名なメイクアップアーティストKazuko Hayasakaさんが手がけました。今最も流行しているトレンドのメイク顔のモデルが画面に表示され、デジタルサイネージの前を通るとモデルの視線があなたに移り、足を止め、気に入ったモデルの前に立ち、スクリーンをタッチすると、クーポンや、そのメイクで使ったアイテム等の関連情報を手に入れることができます。そして注目すべきは、その顔認証技術です。あなたがどこの国の人かを推測できるのです。ビックリでしょう!?そして、あなたの母国語でこれらの情報をプリントアウトします。クーポンを持って店内で買い物するだけで、割引サービスを受けられるだけでなく、3分以内に画面上のお気に入りのメイク顔にしてくれます。これって親切ですごいサービスですよね!
▲あなたがどこの国の人か識別することができ、その国の言語のクーポンを発券。
▲Looksのサイトでメイクに関する情報が掲載されています。
▲有名メイクアップアーティストが手がけ、すべて店内の商品を使用してレクチャー。
顔認証の成功率がどのくらいか、何種類の言語に対応しているか分かりませんが(分かっているもので日本語、中国語、英語)、どうあれ、これはユニークな“ウィンドウショッピング”体験となるでしょう。言語の問題を解決し、店の前を行き交う消費者の視線を集めるだけでなく、SNSで話題を生み出しました。さらに、これらのクーポンは消費者が“必要”として手に入れるもので、路上で適当に配るものではなく、両者の違いは、取引達成の転換率において顕著に現れるでしょう。
最近東京に行く予定はありますか?その時はぜひ体験してみてください。システムはあなたをどこの国の人だと認識するでしょう!正解か、それとも間違いか?ついでにフェイスブックにアップして、みんなを笑わせるか、絶賛してもらいましょう!