思考の盲点により多くのミスをしてしまいがちになります。同じようにUI/UXプログラマーである私たちは客観的な方法と心持ちでクエスト達成するのですが、時としてプログラマー特有の問題に陥り、思考の盲点を作り出してしまいます。これらの盲点がいくつかの問題を生み出します。小さなところでは製品リリースのスケジュールに影響し、大きなところではチームの調和を乱し、悪い企業文化や製品開発面でミスを引き起こします。読者の皆様も陥ってしまってはいないでしょうか、今回大舌頭は敢えて整理してみました。UI/UXプログラマーは製品開発のプロセスにおいて、思考の盲点に一番陥りやすいもの。みなさんの参考になればと思います。
よくある思考の盲点:
1)完璧主義
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プログラマーを形容するときに一番よく耳にする単語、それが完璧主義です。一般人の定義では、行き過ぎた完璧主義はマイナスの意味を含むことがありますが、プログラマーにとって、自分が完璧主義と言われるのは内心嬉しいことなのです。すなわち、プログラマーのディテールへのこだわりとクオリティーへの要求の表れです。こういった特徴が、製品やブランドの最終的な発展を促進することには違いありません。ただ、プログラマーがプロジェクトの修正に執拗なにこだわりを持つ場合、往々にして手持ちの「リソース(時間、資金、人手など)」がどのくらいあるか、という問題の考慮を忘れがちになります。「リソース」はベンチャー企業にとって生死を分けるカギとなります。
UI/UXプログラマーの考え方はハイスピードで変遷するソフト開発の初期段階において、よりサービスプログラマーに似ており、ユーザーに注目する以外に、関連権益を有する人やビジネスモデルについても思考を巡らせなければなりません。インターフェースもある要素の微調節にこだわるべきではないのです。これには、背景のカラー、フォントのサイズやレイアウトにおける完璧性の追求などが含まれます。むしろ、制作プロセスの順調さとユーザーに価値(MVP)を与えられるかどうかという点に重きをおくべきなのです。つまり、プログラマーにはビジネス思考が不可欠であり、それぞれの製品段階で自分がどのような役割を果たすべきかを理解し、そこになんらかの価値を提供すべきなのです。
もちろん、ビジネスモデルが市場で行けると検証されれば、プログラマーは完璧主義を200%発揮し、絶妙なプログラミングとgrowth hackチームとを組み合わせ、ユーザーに多様な試験を実施し、その結果に従い製品を調整し、最大の効果と利益を生み出せばよいのです。
製品の完璧さにこだわるのは悪いことではありませんが、度を超すと大きな間違いを引き起こしかねません!
2)傲慢な態度と毒舌
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私たちがメディアでプログラマーの写真や報道を目にする時、どこか偉そうで普通の人と違う感覚、崇高な理想を目に輝かせ、天才と呼ばれても臆さないような感じを覚えることはありませんか。または、その輝かしい外見から、スターのような近寄りがたい印象を受けることもあるかもしれません。しかし実際のところ、良いプログラマーとは優れたマーケティングのプロのこと。運営的に対外イメージをわざと作っているのかもしれませんが、自分のスタイルを打ち出すことで、プロとして物事に対する敏感さを表現しているのです。ですから、プログラマーの外見的なイメージに決してまどわされないようにしてください。高圧的な態度はプログラマーの絶対的な特徴ではありません。
ソフト業界において、プログラマーは製品の成功を左右する唯一の要素ではありません。つまり、親しみやすさ以外にも、コミュニケーション力および総括能力がUI/UXプログラマーになるための必須条件と言えるでしょう。しかし、高圧的な態度は、テーマに対するプログラマーの度の超えたこだわりにつながることがあります。妥協の余地がなくなれば、誰もが納得できるような解決プランは見つからなくなってしまいます。高圧的な態度ではプログラムの達人になることはできません。それどころか、皆の協力体制を崩してしまうことになるでしょう。
また、プログラマーの多くは独自の美的センスを持っているため、物事を違う角度で見ることがあります。高圧的という印象は往々にして話し方がきつく偏っていることによるものかもしれません。このように客観性を失うと、他の角度から観察するチャンスも放棄してしまい、より多くの発展の方向性を失ってしまいます。
3)オリジナルにこだわる
プログラマーは「コピー」や「インスパイア」といった言葉に特に敏感で、製品のプログラムは唯一無二であるべきと考えているもの。これは他人の知財権の尊重以外に、プログラマーとしての尊厳を守るためでもあります。ただ、ソフト分野では、インターフェースとインタラクティブでのオリジナルは本当にレアであり、多くは素晴らしい製品のプログラムをスタックまたは修正したもの(例、フレームをインポートして最適化)です。もう一つの理由として、たくさんの無料テンプレートが使用できるので皆の作品がどんどん似てくるということがあります。また、あまりに斬新なオリジナルのプログラムは、必ずしもユーザーに好まれるものではありません。というのも、彼らが過去の経験と結び付けて操作できず、消化不良になってしまうのです。
そして、コピーやインスパイアされたインターフェースも、別の業界で使用された場合、その効果が同じではないことがあります。例えば、左右にスクロールして友達を選ぶソフト—Tinder、多くの業界のAPPは、そのオリジナルのインタラクティブ方法で人気がありインスパイアされましたが、所属業界の特徴に適しているかどうかを考えない(例、Eコマースがユーザーに写真によって比較できるようになっていて、1枚1枚選ぶわけではありません)と、想定した効果を得られないことがあります。ですから、大舌頭は、プログラマーが他人にコピーされたとき、または別の作品をインスパイアして作ろうと考えたとき(ただし大舌頭の意図を誤解しないでください。他の人のプログラムを必ずコピーせねばならないというわけではありません)、まず「必ずオリジナルである」という原則の下、あなたが提供する服装や作品タイプに合っているかどうかをより良く最適化できるプログラミング方法の有無を考えなければなりません。
最後に、ビジネス面において、大舌頭は「オリジナル」という言葉には保護性がないと感じ、いかにして特許による保護を強化すべきかを考えました。目下、主な国(米、中、台湾など)はみなレイアウト、連続するUI変化やアイコンを特許申請しており、特許のプログラミング価値を明らかにする方法とされていますが、この分野は逆にUI/UXプログラマーが意に介すことのない、最も見慣れないものでもあります。
プログラム特許に興味がある読者の方は、下記の文書を参考にしてください。「人に頼まず知的財産権を保護し、インターフェースプログラマーの3分でわかるプログラミング特許(保護智慧財產不求人,介面設計師三分鐘看懂設計專利)」
4)好き嫌いだけを重視
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多くのプログラマーは非常に個性的で、個人のスタイルを持ち、物事の好き嫌いがはっきりしています。そのため、好きなものに対しては大いに褒め、嫌いなものはけなし(例、数年前のリアルとSDタイプの争い)、中途半端なものは相手にもしません。この二極化は、場合によってはプログラマー独自のスタイルを打ち出すこともありますが、場合によっては作品が独りよがりなものとなり、なかなか人に受け入れられなくなることもあります。ビジネス的な商品については、より多くの配慮が必要となり、プログラマー個人の好みによってプログラミングすることはできません。もしプログラマーが自分の好みに過度にこだわり、その他の重要でより優先すべきことを軽視すると、いつしかチームの運営に問題が生じ、成功のチャンスを逃すこともあるかもしれません。
また、好きか嫌いだけを極端に気にかけると、より良いインスピレーションを失うことにもなりかねません。その中間にある曖昧なものの方が、より多くの可能性や大らかさを備えているものだからです。また、それによってスタイルや方向性、スキルなど、自分の発展を制限してしまうことにもなりかねません。プログラマーは、自分の感性や直観を信じる以外にも、データによって証明や調整できるもの(例えば、UXインタビューの結論、マーケティングチームのA/B Testなど)もあるという事実に驚くことでしょう。
過度に自己中心的であるということは、固執するということです・・・
5)プログラムだけを気に掛ける
プログラマーは往々にしてプログラムに対するこの上ない情熱と執着を寄せており、プログラムについて話したり、または実行したりする時には、人をあっと言わせてくれますが、その他の大きな業界に対して興味がなく、排他的になりがちです。例えば、格式、金融、教育、メディア、医療などの分野です。もちろんこのプログラミングに対する情熱は、積極性の向上や、プロの高い技術や専門知識の研さんに生かされますが、一方で思考を枠の中に制限してしまい、政策決定の盲点にもなりかねません。しかも、プログラマーはおそらくサービスの発注元やユーザーと違います。十分な知識なしに、どのように彼らと商談や協力を進めていくのでしょうか。また、いかにして現実と理想に合致した作品を作り出すというのでしょうか。
ほかにも、より多くの生活経験とより広い知識もインスピレーションを生み、観念を変えてくれることでしょう。ですから、あなたが過去に関わり合いたくないと思った分野や知識、人を理解しようとすることは、あなたを成長させ、プロに育ててくれるのです。
6)プログラムで世界を変えられると考えている
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大多数のプログラマーはチームに参加する前に、みな製品の改善やブランドの立ち上げ、世界を変えるなどという偉大な理想を抱いています。しかし、一定の時間が過ぎると、開発は思うようにいかなくなり、社内もめちゃくちゃ、誰もプログラムを重視せず、作品は見向きもされないといった散々な挫折を味わい、最初のころに抱いていた理想はすべて打ち壊されることもあります。あなたは運命や人を恨むでしょう。欝々としてもうやりたくないと思うでしょう。しかし必ずしもそうでしょうか。どの組織と製品も、それぞれ異なる段階にあり、その成長と学習のスピードも同じではありません。プログラマーは、より実務的責任を負うべきで、プログラムで世界を変えるなどいう壮大な目標を掲げるものではありません。むしろ、組織や製品を変える方法を少しづつ試みていくべきでしょう。こういった態度で変化していくことで、成果は期待通りでなくても、少なくともチームメンバーの尊敬を得ることができます(大舌頭はこの方法で、いわゆるプログラマー美術スタッフ会社とコミュニケーションを取り、重要なプログラムを重視するよう認識させ、価値と成果を向上、美術スタッフという呼称を会社からなくすことに成功しました)。
また、あなたのプログラミングした作品やサービスが人気を集めていたとしても、あなたの「プログラムが良い」からだなどど思いあがらないでください。作品の成功には、チャンス、市場規模、マーケティング戦略、技術力、資金など多くの要素が求められます。プログラムは成功を構成するひとつの要素でしかありません。例えば、Airbnbが現在これほどまで成功しているのは、プランニング手法の他にその独特なビジネスモデル、growth hack戦略と経済環境などの要素も含んでいるからです。
プログラマーは非常に重要な役職ですが、目標を高く設定せず、実際的で謙虚、かつ聡明であることが成功への近道となります。
結論
この文章を書いた目的は、故意に各分野で議論したいからではありません(例えば、プログラマーは明らかに皆そうではない、など)。大舌頭は単に、仕事における観察と経験をシェアし、プログラマーのみなさんが思考の盲点を回避できるように働きかけたいのです。大舌頭はUI/UXプログラマーのみなさんが経験を蓄積し、ここに書いたようなことを回避できると信じています。この他にも、プログラマーが犯すであろう思考の盲点があるとお考えの方は、是非コメントしてください。互いに話し合いましょう ^^
本文は設計大舌頭(Designtongue)より転載
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