ico_gvoice

Category: セールストレンド

広告が大当たり、でもブランドの記憶が薄いのはなぜ?

ここ数日(5/5)facebookで一気に広まったこの広告、内容は家族そろっての幸せな1枚の記念写真。ハンサムなパパ、美人のママ、しかし子供には両親の良いDNAがほぼ遺伝しておらず、平々凡々な見た目だけでなく、3人の子供たちは一目で同じ親から生まれたとわかるほど瓜二つ。「どうしてこんなことに」とモヤモヤしていたちょうどその時、大きく「あなたが心配しなければいけないのは、子供にどう説明するかだけ」というタイトルが書かれているのを見て、ようやく納得! なるほど、これは整形美容クリニックの広告で、両親の良いDNAが子供に遺伝しなかったのではなく、両親が整形して劇的に変わったからだったのです! この広告に添えられた絶妙なキャッチコピーには、確かに抱腹絶倒させられますが、それと同時に深い印象を与えます。率直にいうと、これは成功した広告であり、消費者とのコミュニケーションというブランドの目的を達しています。さらに、物議をかもすような表現方法によって、瞬く間にニュースや大衆の議論を巻き起こしました。例えばこの「差別か、それともオリジナリティか?」という簡単美整形クリニックの広告が引き起こした議論です。 MRTのUpaperの中の一広告というごく少ない予算のみで、短時間で爆発的にヒットしました。発端は広告、facebook、はたまたネットユーザーから次々と広まったEarned Media(費用をかけずに獲得するメディア)であれ、これはまさしく「広告として成功し、ブランドも利益を得た」例です。しかし、私はなぜこれが「歌はヒットして、歌手はヒットしない」作品のようだと感じてしまうのでしょうか? 問題は「簡単美は、身の丈に合わない広告アピールをしてしまった」ことにあります。 「人を美しくする」というのは全ての整形クリニックの基本項目であり、どのクリニックもこの言葉をぶら下げることができます。これはまるでレストランを開くならば美味しくなければならないというのが基本要素であるのと同様です。ただ、これはすべてのクリニックがこういった「地位」を獲得できることを示しているわけではありません。この基本項目をもって訴求することが可能であるブランドが、一般的にマーケットのトップブランドであるべきなのです。 「簡単美」はマーケットのトップブランドではなく、消費者にとっては以前に耳にしたことも無い名前でした。その「簡単美」がこの業界のマーケットの核心部分を占有しようとしたことについて、「私は自分の手がとても小さいことを分かっている。夢が沢山ありすぎて、抱えきれない」という林曉培の曲、『手太小』を送らずにはいられません。 これは私の杞憂ではなく、「簡単美」に対してのシビアな見解であり、「簡単美」の公式facebookページのファンの人数からも証明できます。2011年11月に開設し、この記事の投稿現在(5/6)、ファン人数はたった201人で、そのうち100人を超える人たちがこの数日でやっと増えたという形です。この広告をアップしたあるネットユーザーがいいね!された数は1600を超え、またシェアされた数も400を超えるという成績と比較して、広告そのものに対する関心とブランドに対する関心との格差は歴然としています。 台湾の広告の歴史を紐解いてみると、こういったケースは小さなブランドのみに留まらず、大きなケースでは、マクドナルドも同様の苦い経験をしています。 いつ頃テレビCMで流れ始めたか記憶に薄い「スパイシーチキンフィレバーガー」。マクドナルドの強敵―チキンの専門家であるケンタッキーは、すでに「クリスピーチキンサンド」を販売しており、消費者の間ではナンバーワンブランドとして確固たる地位を占めていました。 多くの人がきっと私と同様に、「クリスピーチキンサンド」を食べたいと思い、マクドナルドのCMを見ると、ケンタッキーでマクドナルドの「スパイシーチキンフィレバーガー」を注文してしまうはず。これが、その地位において明確な差が無いものを販売した場合に、トップブランドがその種の商品において、普遍的特性の最大の利を得る理由です。広告に大金を投じるあなたも、人々の記憶に残る広告でありながら、「消費者をライバルに奪われる」という惨劇を引き起こすかもしれません。         ——– 筆者について ネットマーケティングオブザーバー Mika 1960年代生まれ。消費財産業のマーケティング分野で数十年の実務経験。 ブランド戦略、商品コンセプトの市販から発表まで携わる。 従来のマーケティングモデルに関心を持ちつつ、Web2.0、ソーシャルメディアの変化にも注目。   ブログ:jabamay.blogspot.com

ハイテクがスポーツに新しい世界をもたらした!

    最近、あるニュースを目にし、とても驚いた。「台湾はすでに2項目で驚くべき世界記録を樹立した。それは今年(2012)、49のマラソン大会(42.195km)を行い、アメリカ、ドイツ、日本、に次ぐ世界第4番目の多さです。もし面積と人口を基に比較した場合、台湾は世界でマラソン数の密度が最も高い国家でしょう。」わ!本当に誇りに思う記録です。   私の友人の多くがマラソン大会に参加しました。さらにはグループをつくり、すでに2013年の東京マラソンに申し込みをして、大会に参加するため、練習をし続けている人がいます。このような傾向は今年特に顕著です。なぜ私はこんなに強烈に感銘を受けたのでしょうか?このような人たちは元々、そんなに活発にスポーツをする人たちではなく、一人一人が突然情熱的に「孤独を享受し、寂しさに耐える」マラソンランナーになり、朝から晩までフェイスブックで走るルートをのせ、「もし参加しなかったら、時代の波に乗れないだろう。」というところまできています。 引用先:http://www.iloveapps.hk/2012/06/22/nike-running/     マラソンを楽しむ?または他人に注目されるのを楽しむ?   ランナー達は、基本的に共通の装備を持っています。私が言っているのは軽快に気持ちよく走ることができるジョギングシューズではなく、《Nike+ running アプリ》です。   Nikeのこのアプリの主な機能として、ランナーにモチベーションを持たせて走り続けさせることです!フェイスブックに同期させるように設定し、イヤホンで音楽を聞きながら、マラソンという孤独な旅を開始した後、システムが自動的にフェイスブックに「マラソンのトレーニングを始めました。」という情報をアップし、マラソン中、友達がいいねを押すと、マラソンをしている本人のイヤホンへ拍手喝采や鼓舞する音が届きます。それと同時に、システムが実際の状況に基づき、GPSを使って時速、距離、時間、混み具合といった情報を音声ガイドで伝え、このようなシステムはまるでトレーニングを受けているのと同じで、先へ進むように促します。   このマラソンブームは、Nikeがこのハイテク商品を産み出したために起こったブームなのかははっきりしませんが、このテクノロジーの発展がマラソンを通してコミュニティに関わる楽しみを増やしました。     ある人は積極的にテクノロジーの便利さを享受し、ある人は人と携わる暖かみを懐かしく思います   あらゆるスポーツブランドが「ハイテク+スポーツ」のブームに乗りたいと思っているとき、あるブランドはそれとは逆行し、常に常軌を逸し、ふざけることが好きで、他とは異なるブランド路線を走っています。-《Diesel》。 Dieselは1993年の復刻版のスポーツシューズを広めるため、現在主流である「GPS、Trackingなどのハイテク」路線を取り入れないだけでなく、消費者をネットから離れるように促しています。   このシューズにはGPSが内蔵されておらず、アプリにも対応していないスポーツシューズで、「1993年の最新テクノロジーを豊富に採りいれている。」と宣伝しています。消費者にネットの無かった時代に戻るよう呼びかけ、実態のある世界で、仲の良い友人達と顔をあわせ、話をして楽しもうと。

広告不振? では方法を変えてみよう!

  前回オンライン広告を見かけたのはいつですか?  昨日? 先週? 先月? それとも見たことがない?    消費者は目にした広告にますます説得されなくなっているということが、事実として証明されています。次の調査によると: コマーシャルを信頼できると考えている人はわずか14%、一方 78%の人が友人やオンラインのレビュー投稿者の意見を信頼できる情報源として取り入れています。消費者は今や、製品の派手な包装を受け流すだけの分別を備えているため、こうして「埋め込みマーケティング」や他の販売促進戦略が生み出されるわけです。ウェブ上でも、同じような理由で新たな形態のメディアが出現しています。広告を「自然に」見せるため、広告をサイト自体に統合して「ネイティブ広告」を作り出すというものです。      ネイティブ広告の特別な点とは?    従来のウェブ広告は、画面の上や左、右などに設置されたバナーに表示されます。 消費者はこのようなメッセージをサイトのインターフェースそのものとは無関係な外部情報として認識しやすく、付加(情報)として排除する場合があります。 一方ネイティブ広告では、こうした広告が最も自然な形で表現され、隠された意図のある宣伝情報が消費者に提供されます。 やがて消費者は何の疑いもなく、その情報を潜在的に受け入れるようになります。    *広告がどこにあるか指し示すまでもないでしょう。     OnlyのThe Liberation(開放)  

定番作品が新たなテクノロジーと出会うとどのような火花が散るのだろうか?

「「もし現代テクノロジーとインターネットの特性を使って40年前のテレビ広告を改めて解釈したらどうなるのだろうか?」面白そうではありませんか?この問題はGoogleに答えてもらいましょう。 Googleが昨年末に行ったプロジェクト-「Google Project Re: Brief」で、Googleは60・70年代におけるコカ・コーラ・ボルボ・Avisレンタカー・Alka-Seltzer等、4ブランドのアメリカの定番広告を選んでその構造の解体を始めました。 コンセプトにおいてGoogleは過去の定番をテレビや平面広告だけで一方的に消費者に対してコミュニケーションを行う方法で表現するのではなく、インターネットにおける双方向的な特性を加えてコミュニティメディア、携帯電話・インターネットなどデジタル時代の新たなテクノロジーを利用し、当時の広告ニーズの目的、つまり私たちが俗にいう所のBriefに従って再解釈し、定番広告を再現しようという狙いなのです。   Coca Cola-Hilltop編 「Hilltop」はコカ・コーラが1971年に撮影した広告です。当初コカコーラが伝えたかったのは「人々にコカ・コーラは全世界で売れているだけではなく、同時に互いの関係をより密接にする」というものでした。このBriefの下、当時のクリエイティブディレクターBill Backerは空港で搭乗便を待っている間、紙ナプキンに「全世界に1本のコカ・コーラをおごってあげたい。I’d Like To Buy The World A Coke」という定番スローガンを書きつけました。この言葉がもとになって世界中でよく知られたコカ・コーラのCMソングができたのです。   オリジナル広告:     広告の中で、様々な人種の人々が異なる言葉で包装されたコカ・コーラを手にしてイタリアの山頂に集まり、「全世界に1本のコカ・コーラをおごってあげたい。」を歌っています。 「世界にコカ・コーラをおごる」というコンセプトは、技術的な問題によって当時はただのスローガンに留まっていました。しかし、21世紀の今日、Googleは当時クリエイティブディヴェロップメントに携わっていたアートディレクターHarvey Gaborを探し出し、Googleのチームと共同制作して「世界にコカ・コーラをおごる」を実現させたのです。

Boss Coffeeの宇宙人コミュニケーション術

会社員ならコーヒーを飲まない人はほとんどいないでしょう!自分でコーヒーを淹れるのが好きな人もいれば、淹れたてのStarbucksを買ったり、コンビニの冷蔵庫にある缶コーヒーを買ったりと、その時の気持ちを満足させる点を見つけ出しますが、それはコーヒー中毒を癒すためのものであったり、雰囲気を楽しんだり、もしくはただ頭と眠気をすっきりさせたいだけかもしれません。   コーヒーを飲むことが私たちの日常生活のニーズとなっていることから、多くのブランドがこの戦いの中でその分け前にあずかろうとしています。激しい競争のコーヒー市場を勝ち抜くには大きな創造性を見せなければなりません。多くのコーヒーブランドを見渡すと日本のBoss Coffeeは缶コーヒーの中で素晴らしい業績を見せているブランドです。 イメージキャラクターを活用して、コミュニケーション効果倍増   日本人は奇妙なことに有名人をイメージキャラクターに起用することがたいへん好きです。テレビをつけると日本語は分からなくても日本人、アメリカ人、フランス人、さらには韓国人まで大スターが出演しているのが分かります。どの民族であるかは重要ではなく、世界的スターであればいいのです。あるいは有名人のイメージキャラクター起用は消費者との距離を縮める近道なのかもしれません。有名人には知名度があり、既定のイメージがあります。それらを商品と上手く結びつけることさえできれば短時間で消費者にその製品の性格を感じてもらうことができます。SuntoryグループのBoss Coffeeは数年前に高いギャラを払って映画『M.I.B.』の男性主役Tommy Lee Jonesをイメージキャラクターに起用しました。そして放映された「宇宙調査員」シリーズはその代表作です。 ▲フランスのジャン・レノがドラえもんを演じてToyotaのイメージキャラクターを務めたReBornシリーズ   最初のCFシーンはあるレストランの中で、2人の会社員の会話から始まります。 「宇宙人がさ、人間に紛れて普通に生活してるって話知ってる?」 「知らん」 「地球の調査してるんだって。しかも映画見て人間に化けたらしくって、トミー・リー・ジョーンズにそっくりなんだって。ははは」 字幕:宇宙人ジョーンズ、地球調査中 ジョーンズの独白「この惑星の住人はどこか抜けている。ただ、この惑星の夜明けは美しい。」 このシリーズは2006年から始まり、現在まで30本近く放映されています。それぞれのCFの構造はどれも同じで、ジョーンズが様々な職業を体験して、観察した調査対象の生活の様子について意見を述べるというものです。 例:若い建築作業員編 シーン:大工仕事の現場でジョーンズは軽トラックの荷台で懸命に材木を鋸引きして大工の生活を体験していると、そのそばで親方が一人の若い大工を叱っています。「何回教えれば分かるんだ。嫌なら辞めろ。明日から来なくていいよ!」 字幕:宇宙人ジョーンズ、地球調査中 ジョーンズの独白:「この惑星では近頃の若い者と呼ばれる存在に対して、風当たりが強い。」 ジョーンズは親方の叱る言葉に気を取られて、材木を切る力に注意することを忘れ、軽トラックの荷台も切断してしまいます。翌日、同じようにクビになったジョーンズはBoss Coffeeを1本もって若者を慰めに行きます。すると若者は少し涙を浮かべながらジョーンズにこう話します。「怒られたことがなかったから、俺、怒鳴られて、ちょっと嬉しかったっす。」

Car VS Piano1つの革新的な興味深い販売イベント

「自動車とピアノ」にどんな関係が? 「1台の静止している車があり、その真上に9本のロープで固定された重さ350キロのピアノ」があります。もしこのような場面を見たら、どう思いますか? 危険だ!危ない[k1] !ぶつかるぞ! そうです、これこそ「予想もつかないことが起こるからこそ、保険があるほうがいい」といったメッセージを伝えるための販売プランなのです。 興味深いのは、この9本の命のロープがいつ切れるか、どんな原因で切れるか、全てネットユーザーにより決定されるのです。しかもネットによる生中継で、自身の目で自動車がピアノによって破壊される一幕を目撃できるのです。 これは自動車保険を専門に扱うロシアの保険企業・Intouchが、新しい第三の責任保険「Intouch外的要因保険 External Factors Insurance」を広めるため開催したイベント「Car VS Piano」です。彼らの保険の大部分はインターネットや電話により販売されています。他のライバル社に勝つため、Intouchは販売主力を電子メディアに置き、多くのソーシャルメディアを通して消費者とコミュニケーションをとっています。 事前に彼らは消費者に対して深く調査し、今までの事故やドライバー過失による車両損失保険の販売には大きな2つの問題があることを発見しました。1.保険料が高い 2.熟練したドライバーは自分が注意すれば良いだけで、車両事故は自分以外の人に起こると考えている。だから、今までは車両損失保険に加入するのはバカのすることだと考えている。 新しいIntouch外的要因保険はこの欠点を改善し、目標対象を熟練ドライバーに設定しました。さらに保険料を今までの車両損失保険の半分にしたのです。 ネットユーザーに「事故は自分ではコントロールできない」と感じてもらうため、ウェブ上(carvspiano.ru)でイベントを行いました。それは3台のカメラをこの危険な状態の自動車にセットし、さらに1つの大モニターによりタイムリーにネットユーザーのツイートを表示し、24時間全天候で生中継を行ったのです。Twitterでツイートすれば、この車の運命を決定できるのです。毎日随時選ばれたネットユーザーがポストするツイートを表示し、ツイート内容と現実世界で発生している状況を比較します。もし本当に発生すれば、1本のロープが切断されます。ロープで支えられずピアノが落下すれば、自動車が破壊されるだけでなく、刺激的過ぎるでしょう! ▲ウェブ上でネットユーザーのツイートがすぐに表示され、ピアノが落ちて車が破壊されるかどうか決定されます。 例:明日もし気温が摂氏33度を超えれば、すぐにロープは切断、なければ大丈夫。もし選挙結果で青色陣営が勝てば、すぐにロープは切断。もしロトが外れたら、切れる。株価が上がれば、切れる。林書豪が勝てば、切れる……。 ▲現実の状況と比較して、カットされます。 ネットユーザーはさらにTwitter投票を利用して運命のツイートを決定できます。毎日「抽選」は2回で、係員により当選したツイートが公布されます。次の日の設定の時間になれば、質問と結果を比べ、切断か保留かみなさんの目の前で決定されるのです。 ▲ネットユーザーも運命のツイートを決める投票が出来ます。コインの裏か表か選択します。 このような活動設定は、最後のときになればより多くの人に注目されるでしょう。活動の3日目にはTwitter上で#carvspianoのキーワード検索は全ロシアで第2位となり、話題になりました。 Intouch Car vs Piano

Apple 三大製品における経験則

Appleは私達の日常生活で最も密接な関わりのあるブランドです。私の生活は他の多くのサラーリマンと同じように、一日の中で、絶えずiPhone、iPad、Macbookをかわるがわる使用し、自分自身を忙殺していると思います。はっきりしない事は『私達が機械を使っているのか?それとも機械が私達を弄んでいるのか?』で、この問題はしばらく私を悩ませていましたが、最近になって、 一つの教訓を得ました。これらの三種の神器は、それぞれ用途に分かれて私にサービスします! すべてはiPhone 3Gから始まりました 他の人からみたら、生まれつきのアップルファンだと思われるけど、実際、これはここ数年のことです!iPhoneを使用する前は、まったくAppleの製品を持っていませんでした。しかもすでにスマートフォンを使用して4年が経っていました。経験豊富なユーザーと言っても過言ではありません。以前、私はずっとスマートフォンは、必ず実際のキーボードとタッチペンでコントロールをし、多くのソフトを入れる事ができますが、ただし、お金を支払い、登録をし、たくさんのプロセスを経ることで使用できると思っていました。新しいスマートフォンに対しては、ただ単にハードの規格が良くなり、速度が速くなることだけを期待していました。そのためiPhoneの出現は予期しておらず、そこからすべてが変わりました。当時、たとえ私が使用した事があるPalm Treo 650またはSony Ericsson P1iとiPhoneの統合性を比較しても、まったく地獄と天国の違いです。 iPhoneの使い勝手の良さは、私に過去のスマートフォンから受ける事ができなかった『一台あれば、楽しみは限りない』という経験をもたらし、iPadが台湾で発売された当日、私は先を争って手に入れた自分を労い、しかも無邪気にiPadをノートパソコンの代わりに使い、「これから仕事で重いノートパソコンを持つ必要がないです。」という希望的観測を打ちたてました。 私は考え過ぎです。iPadは仕事をするためのものですが、私を悩まします 私の仕事は、巨大なハードウェアをまったく必要とせず、e-mailの返信、文章作成、プレゼン、大量の動画や文字の情報を処理するだけで、これらはiPadで簡単にできることです。しかし、iPadで比較的長い文章を書く時、ソフトウェアキーボードで文字を打たなければなりません。 電光石火のごとく中国語、英語をすべてブラインドタッチで打つ私にとってはとても気が狂いそうです!このため、わざわざblue toothのキーボードを1台購入しました。「これで問題は解決したでしょう」と思いましたが、これは間違いです!ただ文字を打つ問題を解決しただけで、私の仕事で必要な異なるプログラム間での切り替えの問題が解決していません。例えば、文字を書いていると同時にインターネットで資料を検索したい時、または打ち間違えて文章を修正したい、またはカーソルを移動させたい時、手は必ずキーボードとタッチスクリーンの間で絶えず移動させ、しばらくしてまた忙しくキーボードで文章を打ち、またしばらくして手はスクリーンをタッチして、行ったり来たりして、とても愚かしく、最後に私は諦めました。仕事をするなら、パソコンを使った方が賢明です! ▲キーボードがあれば万事OKと思っていましたが、実際は問題の半分を解決しただけでした。 最初に戻ります:iPhoneは通信用+携帯記録用、iPadは閲覧用、Macbook仕事用で使用するのが得策です 「先生が言ったこと、君は話を聞いているのか!」上記の位置づけは、Steve Jobsは早くからはっきりと私に言いましたか?ただし私は理解力が良くなく、自分で無理矢理試してみて初めて信用します。確かにiPhoneとiPadの違いは、電話をかけることができること、スクリーンが大きいこと以外に、2者ともほとんど同じ事ができます。もし無理に『iPadでiPhoneでするのに適している事をする』ならば、私は特に意見はありません。これは、あなたが観光バスで学校が終わった子供を迎えに行くのと同じで、目的は達成する事ができますが、ただ …。 現在、私はこのように分けています: iPhoneでし、iPadまたはMacbookではやらないこと:(通信+携帯記録、検索、携帯) 電話/SMS/メッセージ/撮影/メモ/ナビ/株/路線検索(高鉄/台北バス) iPadだけでやること:(閲覧、起床、就寝前またはリラックスしたいときにみます) 電子書籍/電子雑誌/ニューススタンド/Flipboard/PPS Macbookだけでやること:(仕事)

「2001年宇宙の旅」から過去となった未来を見る

「2001年宇宙の旅」を見たことがありますか。この映画は1968年に大監督スタンリー・キューブリックが撮影した映画です。この映画で描かれている33年後の未来は21世紀の現在であり、12年前の過去です。   2年前にやっとこの史上最も悶々とすると言われている映画を見ました。早送りしたい気持ちを抑え、どうしようもない気持ちを持った2時間半が過ぎても、大監督が伝えたかった人生について私には何も分かりませんでした。しかし、「劇中の黒い板がiPhoneの外見にとっても似ている!」という意外な発見がありました(ポイントが違いますね、ハハハ)。 ▲この黒い石板の比率はiPhoneにそっくり?   この長方形の黒い石板について、映画の中ではどこから来たのか、どこへ行くのか全く説明されていません。私たちが知っていることは、どこから現れたか分からない石板が出現した後は劇中のサルが突然頭が良くなった!ということです。サルは道具を応用することを知り、敵を倒し狩りをするのです。   黒い石板の主人ではありませんが、iPhoneを発明したアップル社は1999年に映画の中のスーパーコンピューターである「HAL9000」を主役にした広告を撮影しました。アップル社は間もなくやってくる2001年を祝うのではなく、HALによってWindowsがミレニアムイヤーに大フリーズする可能性を逆に風刺したのです。   HALはこう言います。「Dave(『2001年宇宙の旅』の主役の名前)、2000年にコンピューターがおかしな行動をとり始めた時のことを覚えていますか。分かってほしいのですが、あれは私たちのせいではなかったのです。あれはエンジニアが私たちにミレニアムイヤーを認識する方法を教えてくれなかったからなのです。2000年がやって来た時、私たちはどうすることもできずに世界経済を崩壊させてしまいました。あれはバグだったのです。これで私の気持ちもだいぶ楽になりました。」 「Macintoshだけが正常に動作したのです。そして数十億のという金額を失わずに済んだのです。あなたは私よりもマッキントッシュが好きなのではないですか、Dave?」     HAL 9000 Apple ad:     アップル社はMac Vs PCの比較法を実にうまく応用して自らの特徴を際立たせ、しかもハイクラス的に利用していると言わざるをえません。 映画の中で思考し、会話ができ、しかも殺人まで計画してしまうスーパーコンピューター「HAL 9000」は現実の2001年、私たちの日常生活にはまだ現れていません。2013年になった今日、私たちには電話がかけられ、ショートメッセージが発信でき、スケジュールを予約できるiPhoneのSiriがあることが唯一の慰めです。 SiriはHal

無から有を生む『水計画』がレストランを公益の場とする

どなたでもレストランで食事をした経験があるでしょう。ウェイターに席まで案内された後、注文のためのメニューと一杯の水が渡されます。通常、この水は無料です。(台湾で私たちが飲むのは、沸かした水道の水です。アメリカでは、Tap Waterという蛇口から直接流れる生水です。) 一般人からすると、『水』は蛇口をひねればすぐ手に入るもので、それは当たり前のことです。しかし、全世界の5歳以下の子供のうち、5分の1がきれいな水を飲むことができず、それゆえに毎日6000もの尊い命が奪われています。 上述した情報は、実のところ都会に生きる私たちにとって、全く知らないわけではなく、初めて耳にするわけでもありません。ただ、私達の善い考えは、行動に移す前に、すでに他の世の中の事柄に気を取られ、『口先だけで恩恵は届かない』という段階で止まったままになってしまっているのです。 ニューヨークの広告クリエイターDavid Drogaは、これらの子供たちに対しての支援を願い、この問題に対する関心度を高めました。そして、子供たちの飲み水の問題を改善するよう、国連ユニセフ募金への協力を計画しました。問題となるのは、それをどのようにして成し遂げることができるかのことです。 David Drogaは、一つの切り口を考えつきました。世界水の日(World Water Day 毎年3/22)です。この日にユニセフが、いかなる人の所有物でもなく、どこにでも存在するブランド-水を造り出しました。水計画(Tap Project)と呼ばれるものです。普段通り、あなたが食事をしに行くだけで、その計画は成し遂げられることができます。信じられますか。 David Drogaは、ニューヨークにあるレストラン及び政財界の名高い人たちと面談をして、彼らに今回のイベントに参加してもらうようにしました。それらのレストランで、本来は無料で提供される水を、消費者に1ドルで買ってもらう商品とし、この1ドルをユニセフに寄付するようにしました。1ドルで、子供一人に40日間分のきれいな水を提供することができます。また、これらのレストランにも良い評判をもたらすことになります。 もし私がレストランの社長なら、品数を増やす必要もなく参加することができる上、善行にも携われるという一挙両得のイベントに参加しない理由は、全くありません。このようにして、このイベントは迅速に広がり、短期間で500万ドル以上が集まっただけではなく、300を超えるレストランが応じました。多くの有志学生が自作したポスターが、ニューヨークの至る所に貼られ、同時にメディアで広く報道され、著名人も参加しました。最も重要なこととして、この計画は、それ以来ユニセフの毎年のイベントとして、多くの企業の賛助を得、ニューヨークから、全世界にまで広がりました。 ▲学生がデザインしたポスター ▲DKNYがTap ProjectでデザインしたTシャツ     このアイデアのユニークな点: 1.このブランドは、いかなる人の所有物でもなく、あなたも登録することができません。それは1つの簡単なLogoをデザインしたのみで、それが瞬く間に価値のあるブランドになりました。ブランド界では、とても珍しいことです。それは、人類が共有する財産を作り出したと言えるでしょう。 2.製品は、すべて人の生活の中にすでに存在しているため、再梱包、製造、輸送は必要ありません。毎日触れ、使用し、どの家庭でも蛇口をひねって水を出すだけで、「製品」が次々と絶え間なく出てきます。私達が思いつかなかったことは、単に概念の転換というだけであって、水も「製品」となることができるのです。 3.この概念に賛同するだけで、どんなレストランでもこのイベントに参加することができます。店の入り口に、1枚の『Tap Project』という紙を貼れば、募金団体の一つになります。活動の真の目的は、多くの募金を集めやすくすることです。

変わるデジタル時代のPR

これまで私たちが広報に期待していたものは、私たちが工夫を凝らして企画したイベントにメディアの記者を招待し、テーマに対する彼らの興味を利用することによっていわゆる無料報道を生み、ターゲット対象が見える機会を創造して大きなメディアのメリットを勝ち取ることでした。 しかし、デジタル時代となり、マーケティング運営の方法が変わりました。広報活動もまさに時代とともに変わっています。 中でも最も主な変化はこれまでブランドが行ってきた広報活動です。ここでもっとも注意されていたのは「ニュースのポイントがあるかどうか、記者が興味を持つかどうか、メディアが取り上げるかどうか」でした。これまで消費者は主にこれらのニュース記者たちがフィルタリングした後の情報を受け取っていました。そのため、広報はメディアの興味をひけるかどうか、迎合するかどうか、これらが記者会見で成功の鍵を握るポイントとなっていたのです。 記者を満足させてメディアで取り上げられるのを待つよりも、消費者を満足させてメディアに逆に報道してもらう! しかし、デジタル時代における消費者の情報の受け取り方は変わっています。積極的に、また自由になっています。情報はニュースによって知らされるものではなくなり、つながり合うネットワークの海と友人たちとのコミュニティの中から自分が興味を持つ内容を探し出すようになっています。多くの場合、まじめに記者会見をした時の成果よりも「メディアを飛び越えて直接消費者を満足させ、しっかりとストーリーを語る」方が有効であることもしばしばです。メディアは事件がネットユーザーたちの間に大きく広がったことによって逆に情報源を探し出し、伝えたいことを報道してくれます。 最近見た例をあげましょう。   ミラノと東京を瞬間移動 もし、いつものように地下鉄に乗ってミラノの地下鉄Moscova駅に着き、車両のドアが開いて駅に目をやるとそこは見慣れた光景ではなく、駅の中には鼻がとがってひげを生やしたイタリア人ではなく、黒髪と黄色い肌で「コンニチワ」と話す日本人がおり、駅の案内板や地下鉄の路線図と広告はどれも見てもわからない日本語、目に映るすべてが「ここはミラノじゃない!ここはミラノじゃなくて、東京の渋谷だ!」となった時、あなたはどんな反応をするでしょうか。 じつは、これはイタリアの電信会社Fastwebが光ファイバーネットワークの普及推進のために実施したイベントなのです。消費者にインターネットによる「バーチャル」な移動を体験してもらおうというのではなく、実際に自分の目と体で「瞬間移動」とは何かを体験してもらおうというものです。     Fastwebは東京渋谷の風景を忠実に再現するために一晩のうちにMoscova駅の姿を完全に変えてしまいました。120名の正真正銘の日本人を使っただけではなく、芸妓や学生、典型的な渋谷の女の子など様々なキャラクターを演じてもらっただけではなく、地下鉄が駅に到着した時の日本語の放送、駅名の表示板、そして東京現地の広告などのオリジナルの姿を再現し、さらにはキオスクや工事中などの掲示もすべて会場に持ち込んだのです。 Fastwebは広告看板にQR Codeを設けただけではなく、イタリア人でも日本の広告がわかるようにMoscova駅内に東京渋谷のチェックインポイントを設けて、ミラノにいても東京でチェックインできるようにしたのです! 予想しないサプライズと自発的な拡散を創造することがデジタル時代のマスコミュニケーションのエッセンス このように内装に工夫が凝らされた場面に出くわしたらほとんどの人が、このことをいち早く携帯電話で撮影してFacebookやtwitterなどのコミュニティサイトにアップロードして、あらゆる友だちとシェアしようとするでしょう。更に多くの人が友だちのFacebookからこの事を知って現場に駆けつけ、またさらなるシェアをしてプラスのサイクルができあがります。現在のニュースメディアはすでに、今インターネットで最も人気のある話題をニュースの重要なソースの一つとしています。イベントがインターネットで大きな人気を呼んだことにより記者会見で発表してニュースとする必要はなくなったため、Fastwebは真の無料「報道」を勝ち取ったということになったのです。 これこそがデジタル時代の広報です。あなたはもう準備ができていますか? ビデオ、写真ソース:YouTube、http://www.immaginapuoi.it、Fastweb Facebook         ——–

ブランドポジションは誰が決める!

  「スタイリッシュ流行ブランド」が「ホームレスのトップブランド」に? もし消費者にあなたが必死に運営してきたブランドを、『ホームレスのトップブランド』と位置付けられたら、あなたはどうしますか? 流行に敏感な男女の多くがきっと『A&F 』というブランドを知っているでしょう。スタイリッシュな服のデザインだけでなく、販売員はまるでモデルのような美男美女。また18から22歳のおしゃれな若者にターゲットを絞って販売し、サイズは標準のみ…。   ▲まるでスポーツ選手のような体系の男性店員。これはオーバーでしょう! 本来ならこれはマーケティング戦略の一部にすぎず、ブランドが何をしようと勝手です。しかしこの時代、ある人がA&Fのやり方を受け入れられず、個人の力で群衆を動かし、このブランドを『ホームレス界のファーストブランド』にすることができるのです。 Greg Karberというあるネットユーザーが、A&FのCEOの『私は外見に最も目を引かれる 職員しか雇わない』という発言、自分はバック・トゥ・ザ・フューチャーのビフのような姿なのに、太った女性には自分のブランドの商品を着てほしくない、だから大きいサイズの服を販売しない、さらに『どの学校にも二種類の人間がいる。人気者かその逆の若者だ。我々はこの人気者だけを受け入れる。その他は?あきらめるしかない』といった発言を不愉快に感じました。さらに憎らしいのが、このビフはある方針を設けていて、もし服に欠陥が見つかれば、その服を燃やしても、必要とする人に寄付することはしないという…。 このGreg氏はA&Fブランドの撲滅計画を展開しました。まず古着ショップでA&Fの服を数着購入し、ロサンゼルスの貧民街に行き、無料で道端のホームレスに提供しました。さらに動画を撮影し、どのようにしてこの活動に賛同するかをレクチャーしました。 まず、自分のクローゼット或いは近所や友達のクローゼットを見て、不要なA&Fの服が無いか確認する。それからこの服を全て現地のホームレス収容所に寄付する。次に、自分のフェイスブック、ツイッター上でこの活動を広く宣伝し、さらに送信するメッセージに#FitchTheHomelessのキーワードをタグ付けする。   マーケティングの観点からすると、私個人はA&Fは成功していると思います。ポジショニング、製品デザイン、販売雰囲気、製品とのマッチ、全て一貫して『私の製品は最もスタイリッシュな人にだけ提供する』というコンセプトを示そうとし、ポジショニングとしては確かに間違っていません。間違っているのは一般大衆の許容範囲を超えた大胆な発言で消費者の怒りをかってしまったことです。   ブランドポジションは消費者と企業のどちらも決定できる 消費者がブランドのポジショニングを試みようとする行為は、すでに一日や二日のことではありません。ひとつ簡単な例を挙げればきっと理解できるでしょう。『華碩の品質』と言えばばきっと多くの人が続けて『卵で石を叩く』と答え、企業が語る『盤石のごとく確か』とは答えないでしょう。これは消費者自らがブランドのポジションを決めるという明らかな証拠です。 ▲このスローガンに同感ですか?   この出来事はSNSメディアが発達した現在で起き、成功する確率を増加させました。それはYouTube、フェイスブックといったタイプのメディアが出現したことにより、消費者が簡単に高らかと意見を発表できる場所を得られ、ひいては本当に消費者のブランドに対する認識を変える機会を獲得できるようになったからです。 このやり方が最終的に成功するかは私も分かりません。この例を挙げたのは、みなさんに消極的な『どうせ消費者はいつでもブランドをこけおろす』という態度で向き合うようにと言いたいわけではなく、ブランドのポジションというのは必ずしも自分の希望通りに形作られるわけではないということを言いたいのです。 消費者の悪ふざけは、常にブランドの行為から発生するもので、もしこの悪ふざけが多くの人に認められたとすれば、それはあなたのブランドに問題があるということを示します。逆に、もし少数だけの馬鹿騒ぎにすぎないなら、ブランドへの影響をさほど心配する必要はありません。かえって別の形で消費者がブランドの知名度を上げるという意外な収穫と考えることができます。